フォトレジストで世界トップシェアーーTSMC向けが売上の三割「東京応化工業」

東京応化工業

スマートフォンから高性能なデータセンターの半導体チップまで、最先端デバイスの製造に欠かせない材料が「フォトレジスト」と呼ばれる感光性樹脂です。

そのトップメーカーとしてグローバル市場で知られるのが東京応化工業(以下、TOK)。1940年創業の同社は神奈川県川崎市に本社を置き、微細加工技術と高純度化学のコア技術によって世界シェア約23%。半導体用フォトレジストの首位に立っています。

近年は生成AIの普及による高性能半導体需要の急増が、TOKの追い風となりました。2023年は市況悪化で減収でしたが、2024年の売上高は2,000億円を突破して過去最高となりました。2025年は売上2,220億円、営業利益373億円を見込んでいます。

創業80年を超えるTOKは「tok中期計画2027」を始動。SDGsやDXも含めた戦略が掲げられ、半導体材料トップ企業としての地位を盤石にする狙いが見えます。本稿では、川崎の町工場から出発した同社がいかにして世界シェアを握るに至ったか、歴史と事業、今後の戦略までを紹介します。

1980年代からの世界展開でトップシェアを獲得

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