ヒスパニック系移民向け海外送金「インターメックス」業績好調も株価低迷で会社売却を検討
今回取り上げるのは国際送金を扱う米国企業、International Money Express(以下、インターメックス)だ。
インターメックスは1994年に創業。前身となる「Intermex Wire Transfer, LLC」を現ボードメンバーの一人であるジョン・リンコン(John Rincon)が設立。2006年まで社長兼会長を務めた。
2017年にはニューヨークのPEファンドであるステラポイント・キャピタルが買収。その翌年にSPACとの合併による上場を果たした。主に北米からラテンアメリカ、カリブ地域への送金ビジネスを中心に成長してきた企業だ。
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2018年の上場以来、業績は右肩上がりに拡大。2023年の売上高は6.6億ドル、営業利益は9,500万ドルにのぼった。収益性も拡大傾向だ。今回の記事では、インターメックスのユニークな事業モデルについて特集する。
ピューリサーチセンターによると、米国のヒスパニック系人口は2020年に6,210万人に達した。人口全体のおよそ19%を占める、米国最大の「マイノリティ」グループである。