USスチール買収をめぐって議論呼ぶ「日本製鉄」米国市場を欲しがる背景とは?
日本最大の鉄鋼メーカーである日本製鉄が、米国のUSスチール買収をめぐって揺れている。
日本製鉄の業績自体はこのところ好調だ。国内需要の減少が続く中、生産設備の最適化と海外事業への注力が功を奏し、2024年3月期には売上高およそ9兆円に迫った。
しかし、見通しは明るいとは言い切れない。今後も内需縮小が避けられない一方、世界の鉄鋼生産量の約5割を占める中国市場が頭打ちに。インドやアジア圏を中心とする成長市場には、先進各国からの資本が集まっている。
今回の記事では、今こそ知りたい日本製鉄の来歴と、USスチール買収を目指している背景について紹介する。