ゲート式駐車場機器で国内シェア60%「アマノ」が好調。勤怠管理でも存在感、三つの戦略でさらなる成長へ
アマノ

今回取り上げるのは、パーキングシステムや勤怠管理ツールなどを提供する「アマノ」だ。

一般には聞きなれない会社だが業績好調で、今年度の売上予想は1,600億円。経常利益は220億円を見込んでいる。執筆時点における時価総額は3,300億円だ。

タイムレコーダーから駐車場システムへ

1931年にアマノを立ち上げたのは、創業者である天野修一氏。海軍在籍中に「タイムレコーダー」に出会うが、当時は輸入品しかなかった。使うとすぐに壊れてしまうため、自ら作ろうと考えて天野製作所を創立した。

こうして国産タイムレコーダー第1号機を完成すると、1950年にはタイムレコーダー43台を国鉄に納品するほどに。社員全員が協力して短期間で作り上げ、製品の検査でも非のうちどころがなかったという。国鉄との取引をきっかけに、次々とタイムレコーダーの大口受注が舞い込んだ。

1951年には米国大手2社と代理店契約を結び、日本総代理店として環境系製品である工場用クリーナの販売を始めた。翌年には日本市場に合った製品を独自開発し、日本の産業向けに納入。公害防止に対する意識が高まるとともに、現在の集塵装置として発展することになる。

日本にもモータリゼーションの波が訪れると、1973年には日本初となる駐車場自動料金システムを納品。駐車場には早朝や深夜営業の要望もあったが、警備会社に頼めば莫大な費用がかかる。無人駐車場システムが生まれたからこそ、24時間体制の駐車場を実現することができた。

ゲート式駐車場機器で国内シェア60%

現在のアマノにおいて、最も売上高が大きいのはパーキングシステムだ。

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