”ペン先”や”DJ向け機器”でトップシェア。フィルムカメラ市場の消失で多角化した「ノーリツ鋼機」の現在
今回取り上げるのは、ものづくり事業を手がける「ノーリツ鋼機」だ。
一般にはあまり馴染みのない会社だが、その来歴はユニークそのもの。当初はフィルム写真現像のための機械を扱っていたが、デジタルカメラへの移行により市場が”消滅”。危機に瀕する中でM&Aによる多角化を進めた。
現在は業界最大手のDJ機器メーカー、世界シェア1位のペン先事業、米国発のオーディオ機器事業などを展開。足元の業績は好調で、2024年は売上1,043億円、営業利益187億円を見込む。今回の記事では、そんなノーリツ鋼機の来歴と事業、今後の戦略について紹介する。