実は昔、借金まみれだった「ヒューリック」如何に不動産デベロッパーへ変貌したか?
ヒューリックといえば、年々その存在感を高めている不動産デベロッパーだ。
同社は1957年に「日本橋興業」として設立。起点は富士銀行(現・みずほ銀行)が所有する不動産(=店舗や社宅・寮など)の管理業務で、バブル崩壊後に資産を買い取ったため、かつては借入過多に悩んでいた。
そんな背景のもと、2006年に社長へ就任したのが現会長の西浦三郎氏だ。1971年に富士銀行へ入行し、2004年にはみずほ銀行の取締役副頭取になった経歴の持ち主。そんな西浦氏が目指したのが、ヒューリックを「不動産デベロッパー」に脱皮させることだ。
現在のヒューリックは2024年の業績予想で営業収益5,900億円、営業利益1,570億円を見込む。トップラインは凸凹しているが、営業利益は安定的に拡大。今回の記事では、同社がいかにして変貌してきたか、その経緯と成長戦略を紹介する。