「チロルチョコ」から考える菓子産業の歴史と特質

「チロルチョコ」から考える菓子産業の歴史と特質

今回は年末スペシャルということで、いつもとは趣向の違う記事をお送りしたい。テーマは「チロルチョコ」から紐解く菓子産業の歴史。それから、九州の菓子メーカーが大きくならなかった理由の考察だ。

有名な菓子ブランドに、福岡で始まったものは少なくない。今回着目する「チロルチョコ」もその一つだ。生み出したのは1903年創業の松尾製菓で、1962年に初めて発売された。

福岡県を訪れたことのある方なら、「チロリアン」という菓子も見たことがあるかもしれない。名前の似ているチロリアンは、同じ1962年に「千鳥屋」が発売したロールクッキー。

直接的な関係はなさそうだが、チロルチョコを生み出した松尾製菓も福岡県にルーツがある。2022年にはともに60周年を迎えたことによるコラボレーション企画も実現しており、仲が悪いわけでもなさそうだ。

本記事は、筆者が両者の共通点に関心を抱いたことを起点として始まる。見えてきたのは筑豊の炭鉱産業だ。少しとりとめのない内容だが意外な学びもあるので、ぜひご一読いただきたい。

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