11月承認の国内IPO想定時価総額ランキング!23社中トップ10を紹介

2022年11月は23社が東京証券取引所での新規上場を承認された。

2015年の経営破綻から7年ぶりの再上場となるスカイマークや、市況悪化を理由に上場を延期していたAnyMind Groupなど、注目度の高い企業も名を連ねている。

今回の記事では、想定時価総額で上位10社に絞り、各社の事業内容と業績について開示資料をもとに紹介する。

大栄環境(9336) 1207.5億円

廃棄物処理やリサイクル事業を手がける大栄環境(大阪府和泉市)は、12月14日に東証プライム市場への上場を予定する。上場時の発行済株式総数は95,077,900株で、想定価格は1270円。想定時価総額は1207.5億円となる。

同社はM&Aによる規模の拡大に積極的で、2022年9月末時点で29の連結子会社を持ち、全国で62か所の事業拠点を保有。事業として「環境関連」と「有価資源リサイクル」の2つの領域でサービスを展開する。

環境関連事業は、「廃棄物処理・資源循環」、「土壌浄化」、「森林保全」など7つのカテゴリーが含まれる。中でも廃棄物処理・資源循環は2022年3月期のグループの連結売上高で約87%を占めるコア事業だ。

保有する施設を活用して、産業廃棄物や一般廃棄物の収集運搬、中間処理・再資源化、最終処分までをワンストップで行えることが強みとなっている。

リサイクル事業では、アルミ缶と容器包装プラスチックを有価資源として取り扱い、製造したリサイクル品を顧客に販売する。

2022年3月期の売上高は前年比5%増の649億円、経常利益が6%減の133億円だった。単体の売上高はここ数年横ばいで推移するが、2020年末に子会社化したセーフティーアイランドが全体の増収に寄与している。2023年3月期の売上高は4%増の673億円を見込む。

同社は未上場企業としては珍しく配当を実施しており、上場後も「連結配当性向30%以上を目安に、持続的かつ安定的な配当を目指す」としている。

スカイマーク(9204) 693.8億円

2015年の経営破綻から約7年の時を経て、航空大手のスカイマークが12月14日に東証グロース市場で再上場する。上場時の発行済株式総数は60,329,400株、想定価格は1150円。想定時価総額は693.8億円となる。

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