社員によるクチコミを中心とした転職・就職の情報サイトを運営するオープンワーク(東京都渋谷区)が11月14日、東証グロース市場への新規上場を承認された。
上場日は12月16日を予定。上場時の発行済株式総数は514万株、想定価格は2920円。想定時価総額は150.1億円となる。
同社は、前社長の増井慎二郎氏によって2007年に創業された(旧社名:ヴォーカーズ)。主力サービスの社員によるクチコミサイト「OpenWork」(旧名称:Vorkers)を軸に、採用支援など関連サービスも展開する。
オープンワークは2020年から人材サービスのリンクアンドモチベーションの連結子会社となり、現在は同社出身の大澤陽樹氏が社長を務めている。リンク社は上場後も「当面の間は連結子会社とする株式保有比率を維持する」としている。
リブセンスの「転職会議」やグローバルウェイの「キャリコネ」といった競合サービスも多いなか、 OpenWorkは学生や20〜30代の社会人など若年層を取り込み成長を続けてきた。
足元の登録ユーザー数は500万人を超え、就活生の約半数がOpenWorkを利用しているという。
有価証券報告書によると、2022年1〜9月期(3Q累計)の営業収益は14億6000万円、経常利益は4億6600万円だった。堅調な転職市場を背景にサービスの利用者増加が続き、今期の通期業績は過去最高を見込む。
主力の「OpenWork」は、社員クチコミデータを基盤とした転職・就職のための会社情報サイトだ。
ユーザーによって投稿された社員による会社のクチコミや「20代成長環境」など8個の項目ごとの評価スコア、「月間残業時間」などの数値データを閲覧できる。売上高など業績データも掲載されており、ユーザーは様々な角度から会社の実態を知り、転職・就職などに役立てられる。