"4000人超が入会待ち" 別荘サブスク「SANU」の事業モデルと今後の展望とは

"4000人超が入会待ち" 別荘サブスク「SANU」の事業モデルと今後の展望とは

サヌ

「月額5万5000円で別荘生活ができる」と人気のサービスがある。スタートアップのSanu(東京都中央区)が手がける別荘サブスク「SANU 2nd Home」だ。

都心からアクセスの良い自然立地にあるセカンドホーム(キャビン)を自由に選んで滞在し、手軽に多拠点生活を実現できる。 

2021年11月にサービス提供を始め、今年7月時点では長野県や山梨県など7拠点に50棟のキャビンを構えている。急速に拠点数を増やしているものの、コロナ禍に伴い人の少ない自然環境を求める消費者は多く、現在は4000人を超える入会待ちが発生している状態だ。

同社は2024年までに首都圏周辺で拠点数を20、キャビン数を200にまで増やし、2028年までに拠点エリアを全国に広げる方針を示している。

今後は山間部だけでなく海辺エリアなどへの展開も検討し、自社で開発する物件のバリュエーションの多様化にも取り組む。入会待ちの対応としては「トライアル宿泊など、待ってくださる方々がサービスに触れられる仕組みを今後1年で作る」(福島氏)という。

今回の記事では、福島CEOに聞いた事業モデルや今後の戦略をインタビュー形式で紹介していく。

利用はスマホ一つで完結、プレハブ工法で拠点数は急拡大

Sanuは「人と自然が共生する社会の実現」を目指し、福島CEOとゲストハウスやホステルをプロデュースする本間貴裕氏が2019年に創業した。

創業から2年後に提供を始めた「SANU 2nd Home」は会員登録から予約、チェックイン・チェックアウトという一連の流れがスマートフォンだけで完結する。

清掃や緊急時の対応を除き、複数地域に分散したキャビンは全て無人で運営され、まるで自分が所有するセカンドホームのように気兼ねなく宿泊できる。

利用者は月額5万5000円の会員費と繁忙期に利用する場合の追加料金を支払うだけで済む。

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