今月これまでに上場承認された7社の事業内容・業績をまとめてご紹介

今月これまでに上場承認された7社の事業内容・業績をまとめてご紹介

2022年5月に入ってから、すでに7社もの新規上場が承認された。今回の記事では、各社の業績や事業内容について、1社ずつご紹介する。

イーディーピー:人工ダイヤの"種結晶"を販売

イーディーピーは大阪に本社をおく会社で、2009年に設立。「ダイヤモンド単結晶製造技術」の事業化を目的とした。代表取締役社長の藤森直治氏はかつて産総研ダイヤモンド研究センター長を務めた人物だ。

産総研(産業技術総合研究所)は経産省所管の公的研究機関。産総研発ベンチャーとして、イーディーピーは「第100号」。ちなみに、これまで152社の技術移転ベンチャーが産総研から生まれている。

イーディーピーが保有するのは、大型の板状ダイヤモンドの大量生産を実現する独自の製造技術。人工宝石や半導体、切削工具など、応用範囲は幅広い。

人工ダイヤは「LGD(Laboratory Grown Diamond)」と呼ばれ、10年ほど前から市場での認知が進む。LGD市場のサプライチェーンにおいて、イーディーピーは最上流のポジションに位置する。

2021年4〜12月期、イーディーピーは11.1億円の売上をあげた。そのうち10.4億円が「種結晶」だ。人工宝石を製造する方法の一つ「気相合成法」において、宝石を成長させる元となるのが種結晶である。人工宝石を製造する企業に、種結晶を販売している。

上場日は6月27日を予定し、株式の想定発効価格は4500円。上場時発行株式数は2,545,300株である。これらを掛け合わせると、想定時価総額は114.5億円である。

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