34期連続で増収増益のニトリ:通販売上は6割増、島忠との共同店舗出店へ
ニトリホールディングスの快進撃が続いている。3月31日に発表した2021年2月期本決算では、売上高と営業利益はともに過去最高を大幅に更新。34期連続の増収増益を達成した。
売上高は前年比11.6%増の7169億円、利益は28.1%増の1376億円。これまで様々なメディアで取り上げられてきたように、巣ごもり特需を受けて家具需要が増加。デジタル戦略も順調で、アプリ会員は900万人を突破した。
次なる焦点は、巣ごもり特需の反動を受ける今期、2021年2月期の高いハードルをどう超えていくのかということ。会社側は、昨年末にTOBを完了した島忠とのシナジーを見込み、これまで停滞していた海外への出店を再加速させる方針を明らかにした。
直近の決算内容をもとに足元の動向を整理し、今後の成長戦略について確認していこう。
コロナ禍にあっても、好業績を牽引したのはやはり実店舗での販売だ。4Qの店舗売上(海外含む)は前年比14%増の1638億円と大きく伸びた。