いち早くスマートホームを実現したアラームドットコム・ホールディングスの事業

何やら面白そうな会社を見つけたので調べてみる。Alarm.comホールディングスという米国バージニア州に本社をおく会社で、「Smarter Home & Business Security」を謳っており、ぱっと見IoTの会社に見える。

まずはこれまでの経緯をざっくりと見てみよう。

Alarm.comの歴史

会社ホームページより抜粋。

2000年にAlarm.comを設立し、最初のセキュリティ・ソリューションを発表。主として家庭向けに、遠隔での監視や通知を行うことができるようにした。

2007年にはスマートホーム・アズ・ア・サービスを展開。実際にはサービスをスマホアプリとして利用できるようにしたという感じか。

その中で、エネルギー管理サービスを展開。電気代とかガス代とかってことかな。

さらに「完全ホーム・オートメーション」ソリューションも提供したとのこと。

その後、2015年にナスダックに上場して今に至る。


Alarm.comの事業

Alarm.comの事業は「家庭向け」「企業向け」の2つに大きく分けられる。

家庭向けソリューション

家庭向けのサービスでは、いわゆる「スマートホーム」を徹底的に実現するものとなっており、次のような機能を提供する。

・玄関カメラとスマートロック:アプリを通して訪問者と話すことができ、アプリから鍵を開け閉めできる。

・スマートサーモスタット:室内の温度を一定に保つ

・ガレージコントロール:車庫のシャッターを自動で開け閉め(空いてたら通知)

・室内カメラ:不在時に何か動きがあったら写真をとってアプリに送ったり、ライブで動画を見たり

・火災報知器、水漏れ感知器

・照明コントロール、窓のセンサーなど

家を自動化するためになんでもアリ、という感じみたい。

企業向けソリューション

見た感じ、企業向けも家庭向けと機能的にはほとんど変わらないみたい。

自動で勤怠管理とかできたりするわけでは今のところなさそう。


どちらの場合にも言えるのは、「状態監視」と「通知」「コントロール」、そして「自動化」あたりがAlarm.comの提供するメインの価値だということ。


Alarm.comの業績

会社のことがなんとなくわかってきたところで投資家向けプレゼンテーション資料を見てみよう。

売上高は年平均28%と、順調な成長を見せている。2016年には売上高2.6億ドルに達している。規模としてはまだまだ小さいと言える。

売上の内訳は「SaaSとライセンス」が8700万ドル、1.74億円が「ハードウェアその他」となっている。

主要な業績ハイライト。定量的なのは以下の2つかな。

・継続利用者は500万人、3500万以上の機器が連携

・SaaSとライセンスの継続率は93%

ざっくりいうと、「時間はかかるが収益性が高く、顧客の継続性も高く、成長余地も大きい」という感じか。

成長機会として、世界中にある14億から15億の世帯がターゲットであり、世界のスマートホームの利用率は5.3%にすぎないことを挙げている(そんなにあるのか?)。

世界でもアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、南アメリカなどではすでに利用可能。今後はインドや北ヨーロッパなどに拡大予定とのこと。

基本的にはある程度危険でセキュリティニーズが強く、それに対してお金を払える人が一定数いる国が対象になるのかな。日本には来るつもりがなさそう。