旧東芝メモリ「キオクシア」上場へ!SSD&ストレージが+72.7%増
フラッシュメモリやSSDなどを製造する「キオクシアホールディングス」が8月27日、東京証券取引所に新規上場を承認された。上場予定日は10月6日で、上場市場は未定だ。
2020年4〜6月期の売上収益は2,675億円(前年比24.9%増)、Non-GAAPの営業損益は414億円(前年同期は359億円の赤字)だった。
2017年に東芝の半導体メモリ事業が吸収分割された後、組織編成を経てできたのが現在のキオクシアHDだ。2018年6月、前身の東芝メモリの発足当初より「3年以内の上場を目指す」としていた。
今回は時価総額2兆円超えの大型IPOで、ベインや東芝を中心に株式を売り出す。キオクシアHDが公募で調達する総額は854億円で、メモリーの生産能力増強のための設備投資に利用する予定だ。
東芝時代から遡ると、1987年に世界初のNAND型フラッシュメモリを開発したのが始まりと言える。NAND型フラッシュメモリは不揮発性半導体メモリで、電源を切っても記憶が消えない。
ちなみにファミコン(1983年発売)やスーパーファミコン(1990年発売)のカセットメモリは揮発性で、電源を落とすと消える仕組みだ。そのためカセットの中にバックアップ用電池が入っていた。