おはようございます!
動画ストリーミング産業は、成長しつつも競争が激化しています。最終的にこの市場はどこまで伸びるでしょう。
Statistaによると、世界の動画ストリーミング市場は247億ドル、10.7億人が利用しています。2023年までには3兆円(282億ドル)まで伸びる見込み。
例えば、一人当たりの平均支出が月1,500円として、5億人が課金したら、年9兆円の市場です。Netflixの課金ユーザーは1.5億人を超えていますし、一人で複数サービスに課金している人も増えることを考えると、世界で10兆円は行きそう。
こうした中でNetflixは2019年、総額150億ドルを「コンテンツ制作」だけに費やす予定です。
ここ数年、ずっと膨らみ続けているNetflixのコンテンツ投資ですが、創業者でありCEOのリード・ヘイスティングス氏は「支出を大幅に増やす予定だ」と表明。「世界中で投資する。これまで強かったドラマシリーズだけでなく、映画についても強くなってきた」と発言しています。
Netflixがパイオニアとして切り開いた動画ストリーミング業界は今や、非常なレッドオーシャンとなっています。ディズニーが歴史的な作品を引っさげて「Disneyプラス」を開始する予定で、アップルも「Apple TVプラス」をスタート。有名ドラマを多数手がけるHBOも「HBO Max」で業界に殴り込み、2025年まで黒字化しない覚悟を決めています。
ここまで競争が激化すると、いかに有力なIP(知的財産)を有しているかが勝負。そうなると、歴史あるディズニーやHBOは極めて強力。今後は、既存コンテンツの囲い込みも進んでいくものと思われます。
参考:Netflix CEO Vows to Spend Even More on Content
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