おはようございます!
「世界最大のIPO」になるとして注目されるサウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」がいよいよ上場に向かいます。
サウジアラビアは「脱石油」の経済改革を推し進めており、そのためにもアラムコを上場させて、多額の資金を調達しておこうというわけです。
上場する市場はサウジアラビア国内の証券取引所になる予定で、順調にコトが運べば今年12月にも上場が完了する予定。
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、2016年にアラムコの上場計画を発表。「2兆ドル」というとてつもなく大きな評価額を表明し、海外投資家は難色を示しました。
サウジ自身がそうであるように、長期的に世界は「石油」から脱却していくと思われています。海外投資家たちにとって、新たな石油上場会社に資本を組み入れる魅力はあまりなく、アラムコの上場も先送りにされてきました。
とはいえ、アラムコの短期的な財務状況は盤石です。過去9ヶ月で稼ぎ出したフリーキャッシュフローは590億ドルにのぼり、2020年から2024年まで毎年750億ドルの配当金を支払う方針も表明。
一部の銀行が予測するところによると、アラムコの評価額は1.6兆ドルあたりで落ち着くのではないかと言われています。そうなると、年間の配当利回りは4.7%。それでも、エクソンモービル(5%)やロイヤルダッチシェル(6%)など既存の上場企業と比べて魅力的な水準というわけではありません。
参考:Aramco Budges on $2 Trillion and Dangles Gifts, Too
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