中国企業について調べたいという思いがあり、中国株二季報を買ってみました。
アメリカ企業の場合、一見すると知らない会社でも中身を知ると「お、あの製品作ってる会社じゃん」ということがよくありますが、中国企業の場合だとなかなかそうはいきません。
そのため、読んでも社名が頭に入ってこない問題に直面しました。社名も「中国なんとか集団」みたいなノリだし。
ただ、その中で一つ気づいたのですが、かっこいい社名が少なくありません。イメージ的には「銀河グレートウォーリアーズ」みたいな感じで、とにかく勢いがあります。
そこで、まずは中国社名に慣れようということで、お気に入りの中国(&香港)社名をいくつかピックアップしてみることにしました。バンドマン・ワナビーの中学生が洋楽をジャケ買いすることから始めるような感じです。
今回は14社見つけました。
香港の大手コングロマリットです。ホームページが超かっこいい。
不動産開発・投資のほか、運輸、サービス、インフラ、通信、ホテル、百貨店などを香港と中国本土で展開しています。
グループ傘下には「新創建集団」「新世界百貨」なども。
新世界発展ほどではないですが、なかなか味のある社名です(ホームページ)。こちらは不動産系コングロマリットで、19世紀初頭にイギリスのリバプールで創業したスワイヤ・グループの傘下企業。外資系なのですね。
傘下には航空会社のキャセイ・パシフィックがあるほか、2012年には香港の大型複合施設「パシフィック・プレイス」などを保有する「太古地産」が分離上場しています。
個人的にはナンバーワンの社名です(ホームページ)。2002年に免許をゲットして参入したマカオのカジノ運営会社で、2016年のカジノ運営シェアは22.8%で第二位。
ホテルの運営と不動産賃貸がコア事業のようです(ホームページ)。香港やイギリス、オーストラリア、アメリカなどで高級ホテル「ザ・ランガム」「ランガム・プレイス」など21軒を展開。
今後は東京・六本木にも2018年よりホテル建設を開始するとのことです。2020年に開業予定。
(ホームページ)
中国政府系の不動産デベロッパーで、実質親会社は国務院直属の中国建築工程総公司。
北京、上海、広州など中国本土の主要都市で不動産開発を展開。香港、マカオ、ロンドンでも事業を広げているようです。
(ホームページ)
中華ファストフード「カフェ・ド・コラル」、粥・麺の専門店「一粥麺」、パスタの「スパゲティ・ハウス」などを展開する外食チェーン企業です。
社員食堂や学食、学校給食なども運営。
2016年10月末時点で香港358店、中国102点を展開。かなり香港寄りですね。
「銀河娯楽集団」に続いてナンバー2の社名です。
安全計装・制御システムのプロバイダーで、石油化学プラントや鉄道用の安全計装などを手がけています。
主要なお客さんは中国中車やシノペックなど。
(ホームページ)
これも素晴らしい社名です。
動力伝導装置のトップメーカーで、風力発電用、建材、鉄道、金属加工用などに向けて展開しています。
米国のゼネラル・エレクトリックやドイツのノルデックス、韓国のユニスンなど、海外の大手企業にも製品を供給しているそうです。
9. 新世界百貨中国(ニューワールド・デパート)
(ホームページ)
中国の百貨店企業で、「新世界発展」の傘下。ジョジョに出てきそうな社名です。
1994年に「新世界」ブランドで武漢市に一号店を出店し、北京、天津などに店舗を拡大。2016年時点で22都市に42店舗を展開。
(ホームページ)
2005年に天津市の政府系コングロマリット「天津発展」から分離上場した会社で、中国三大ワインブランドの一角である「王朝(ダイナスティ)」を製造販売しています。
「レミーマルタン」として知られるフランスのレミー・コアントロー社の技術協力を受け、赤ワインを中心に5品目100種類以上を扱っているそうです。
(ホームページ)
中国国内および世界各地で華人向けの中国語放送を提供する放送局です。
「鳳凰衛視中文台」やニュースの「資訊台」、映画の「電影台」など6チャンネルを世界で3億6000万人が視聴。
中国の大手金鉱会社です。金、銀、銅のほかに硫酸なども生産。
国内の拠点は河南省、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区など。
海外では2009年にキルギスで金鉱2か所の採掘権を取得したそうです。
中国の大手証券会社です。
証券・先物仲介、トレーディング、投資銀行、資産運用などを展開し、リテール業務に強みを持っているとのこと。
顧客預り資産残高はシェア7.4%で業界5位、委託売買代金はシェア4.8%で業界3位。
(ホームページ)
海外プロジェクトを中心とする建設会社です。
東南アジアから中東、アフリカにいたるまで対象国での高層建築に強みを持ち、海外売上高は68%にのぼっています。
中国国内では病院PPP事業や住宅建設、公共土木事業、インフラ建設が中心とのこと。
今回は以上です。
やはり中国企業、伸びている会社が多いという印象なので、引き続き知識を広げていきたいと思います。