人工肉や完全食などの食材革命はアメリカを中心に世界各地へ発信されてきました。

動物に由来しないタンパク質の摂取、人間に必要な栄養素を全て補う完全食は「フードテック」としてシリコンバレーを中心に開発が進み、巨額の資金が投じられて庶民の生活に浸透してきています。

話題の発信源はアメリカばかりですが、日本は遅れをとってしまっているのでしょうか。

過去を振り返ると、古くは味の素やカップヌードルの開発など日本はフードテックでむしろ最先端を走ってきました。そして現在、国内では様々な企業が食材革命に取り組むスタートアップが次々と登場してきています。本連載の最終回では注目の国内フードテック企業を紹介します。

世界の培養肉研究をリードする「インテグリカルチャー」

まず最初にピックアップしたいのが、人工肉市場で世界のスタンダードとなる可能性を秘めるスタートアップです。