台湾総統選への出馬を表明!鴻海帝国を築いた「テリー・ゴウ」の半生(前編)

2016年のシャープ買収をきっかけに、日本でもその名を轟かせた台湾企業「鴻海(英名:フォックスコン)」。

売上約19兆円にも及ぶ巨大企業を一代で築いたのがテリー・ゴウ(郭台銘)氏です。

1974年に鴻海を創業し、創業45年で売上は19兆円を突破。世界最大のEMS(Electronics Manufacturing Service)企業として君臨しています。

iPhoneの製造を受託していることで知られ、顧客にはマイクロソフトやソニー、レノボ、デルなど名だたる大手ブランドを抱えています。

鴻海帝国を築き台湾3位の富豪にのぼりつめたゴウ氏は先日、2020年の台湾総統選へ出馬することを表明。政界進出という新たな野望は世界に衝撃を与えました。

今回のエントリでは、今こそ知っておきたいテリー・ゴウ氏の半生と鴻海の成長過程をたどっていきます。

1950年、台湾に生まれた「外省人」の息子

テリー・ゴウ氏は1950年、台湾の首都・台北市から6キロほど離れた「板橋(バンチャオ)」で生まれました。

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