イーサリアム発案者ヴィタリック・ブテリンのabout.meが面白い

タイトルの通り(リンク)だが、面白い。上場企業全く関係ないけど。


1994年にロシアで生まれ、2000年にカナダに移住。2007年から2010年までオンラインゲーム「World of Warcraft」をプレイする幸福な日々を送るが、ある日、運営元のブリザードがヴィタリックのお気に入りの呪文「Siphon Life」からダメージを取り除き(よくわからん)、泣き寝した。その時、中央集権化したサービスがもたらしうる恐ろしさに気づいたという。

2011年ごろ、新しい人生の目的を探していたときにビットコインに出会う。初めは懐疑的で、どうして物理的なベースがないのに価値が生まれるのかを理解できなかった。だけどだんだん興味をもち、「ビットコイン・ウィークリー」というブログに時給1.5ドルで書き始め、やがてすぐにMihai Alisieと共に「ビットコイン・マガジン」を立ち上げる。

2011年の後半、シミュレーション・ロボット同士を戦わせる高校生向けのプログラミング・コンペに出場し、3位に入賞。そのときの戦略は、「それぞれのエージェントに汎用的な機能を与え、それぞれが自身の目的を最大化するように独立して行動するよう仕向けた」そうだ。その瞬間は当面の間、ヴィタリックの政治的信条につながるだろうとのこと。

2012年からウォータールー大学に進学したが、2013年に週に30時間を暗号通貨プロジェクトに費やしていることに気づいたので、ドロップアウトして世界を旅し、いくつもの暗号通貨プロジェクトを渡り歩いたらしい。最終的にはみんな固有のアプリケーションに特化しすぎていて、満足な一般化がなされていないことに気づき、より汎用的なブロックチェーンを有するイーサリアムを考案したとのこと。前述のプログラミング・コンペにも共通した考え方だ。

ヴィタリックの興味は数学、アルゴリズム、暗号技術、メカニズム・デザイン、経済、社会科学から政治、合理主義哲学、そしてそれらの交差点など。「非政治」的な暗号通貨プロジェクトにおける統治の課題と、主流の地政学における永遠の愚かしさ(よくわからん)の間の共通性を指摘することがめっちゃ好きらしい。

現在23歳で、住居は「キャセイパシフィック航空」とのこと。めっちゃ飛び回っているというジョークだろう。支持政党は「寝取られ保守」で緑茶好き、宗教は暗号通貨で、カウンターシグナリングをして過ごすのが好きらしい。

カウンターシグナリングというのがよくわからないが、シグナリングというのが女性に花束を送るとか、何らかの意図を表すためにあえてコストを支払うことらしい。なのでその反対かな。たとえばスパムメールに「読む価値があるかどうかはわかりません」とタイトルをつけると、かえって読みたくなる、みたいな話らしい。