トムソン・ロイターのセグメント構成を見てみる

次はトムソン・ロイターについて調べる。

トムソン・ロイターの経緯は少し複雑だ。元々はカナダのトムソンという会社だったが、2008年にイギリスの通信社であったロイターを買収して今の形になった。

カナダ企業だが、本社はアメリカのニューヨークにあるらしい。また、独立起業ではなく親会社がおり、そこはウッドブリッジカンパニーというカナダの情報持株会社らしい。トムソンが元々ウッドブリッジ社の傘下だったのか。


要点

先に要点だけまとめておくと、全体の四半期売上が28億ドルで、そのうち金融&リスクが15億ドルリーガルが8.24億ドル税&会計が4.17ドルという構成。


では、直近の業績を見てみよう。

大きく3つのセグメントがあるようだ。

金融&リスクが+1%、リーガル(法律)が+1%、税&会計が+6%。具体的な数字を書いてないあたり、なかなか珍しい。

2017年の重点領域。

・オーガニックな売上成長を加速することが最優先

・生産性の向上促進を続ける

・コミットメントの上にやり遂げる

といった感じか。まあそりゃそうだね感が強い。

やっと具体的な数字が出てきた。

全体の四半期売上は28億ドルで、調整後EBITDA(とある計算方法の元算出される利益)が8.7億ドルか。利益率が向上しているアピールをしている。

次に、各セグメントの数値。

まずはリーガル。四半期売上は8.24億ドル、調整後EBITDAは3億ドルか。EBITDAマージン(利益率のようなもの)は37.3%と平均よりも高い。

リーガル部門のさらに内訳。かなりの部分が「ソリューションビジネス」「オンラインリーガル情報」の二つで、どちらも3.5億円前後を売り上げている。残りは「U.S. Print」。

次に、税&会計部門。売上は4.17億ドルで、調整後EBITDAは1.4億ドル、EBITDAマージンは33.8%。

さらに内訳。コーポレートとプロフェッショナルがかなりの部分を占める(2つがどう違うのかわからないけど)。ナレッジ・ソリューションというのも1億ドル弱ある。政府向けは1100万ドルのみで、かなり小さい割合。

続いて金融&リスク部門。売上は15億ドル、調整後EBITDAは4.6億ドルか。EBITDAマージンは30.8%。これが多分我々の知ってるトムソン・ロイターな気がするけどどうなんだろ。

さらに内訳。デスクトップと「エレクトロン・データプラットフォーム&リスク」が6億ドルずつと大きい。トランザクション、リカバリーもそれぞれ2億ドル、1億ドルもある。