日本ではそれほど注目されているとは言い難いですが、SaaSとして「Workday」は世界有数の企業です。
時価総額は350億ドルもあり、売上規模でもSalesforce、Adobeに続いて3番目に大きなSaaS企業です。(ストクリ調べ。アメリカ上場企業のみ)
2018年の「Fortune Future 50」ではNetflixなど数多の企業をおさえてトップに輝くなど、名実ともに未来を創っていく企業の一つと言えるでしょう。
Workdayの創業者は、デイビッド・ダッフィールド(Dave Duffield)とアニール・ブースリ(Aneel Bhusri)の二人です。
ダッフィールドは1941年生まれの77歳、ブースリは1966年生まれの52歳ということで、二人ともかなりシニアですね。
実をいうと、ダッフィールドは非常に経験豊富なシリアルアントレプレナーで、代表的なのが「Integral Systems(1972年創業)」と「PeopleSoft(1987年)」の二社です。
PeopleSoftはかつて、オラクルに次いで大きなエンタープライズ・ソフトウェア企業に成長しましたが、2003年にオラクルが敵対的買収を宣言。
強く抵抗して訴訟にまでもつれ込んだものの、2004年にオラクルによる買収が成立。買収額は103億ドルにものぼりました。
Workdayのもう一人の創業者であるアニール・ブースリも、1993年よりPeopleSoftで働き始め、若くしてSVPの地位にのぼりつめた人物です。
1999年からは老舗ベンチャーキャピタル「グレイロック・パートナーズ」でアドバイザリー・パートナーも務めています。
2008年以来、6回もミダス・リスト(ベンチャー・キャピタリストのランキング)にランキング入りするなど、ベンチャー投資家としての実績も豊富です。