6.9万店を覆面調査!40万人以上の調査員を武器に業界トップを走る「MS&Consulting」
今回は昨年マザーズに上場を果たした覆面調査を行う「MS&Consulting」(証券コード:6555)についてまとめていきます。
創業者である並木昭憲氏は、2000年に外食企業向けコンサルティングの一つの診断ツールとして、ミステリーショッピングリサーチ(覆面調査)を開始しました。
ちなみに企業名の一部にもなっている「MS」は「Mystery Shopper」の略だそうです。
初年度の調査件数はたった100件で、顧客企業の継続率もなかなか伸びませんでした。
並木氏は現場改善につなげるための研究を始め、行き着いたのが「2ストライク1ボール」のレポートでした。
それは良い点を2つ書き、その代わりダメな点を1つ書くというもの。
ダメな点よりも良かった点が従業員に伝わるようになり、従業員のモチベーションが目に見えて分かるほどに改善します。
やる気が向上したことで、調査レポートを受け取った従業員は指摘事項に対する改善にも積極的に取り組むようになりました。
こうした調査方法が顧客企業の心をつかみ、現在では顧客企業の継続率が90%超にまで達しているそうです。
それでは売上の推移を見ていきます。
売上は順調に増加しており、2018年3月期の売上は28.1億円となっています。
MS&Consultingは、「ミステリーショッピングリサーチ(MSR)」「サービスチーム力診断」「コンサルティング・研修」の3つのサービスを提供しています。