【必見】現代の若者たちが高齢者になった頃、日本はどうなるのか?高齢化に関するデータを整理して世界主要国と比較!

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今週末もマクロデータシリーズとして、「日本の高齢化」についてまとめてみたいと思います。

念のため断っておきますが、このエントリでは高齢の方を貶めたり、否定するような意図は1ミリもありません。

むしろ、自分を含めた現代の若者たちが高齢者になった頃に日本がどうなるのか、という話です。


まずは日本全体の人口推移を見てみましょう。

なだらかな丘のように人口が増えていき、2020年以降は急な坂を下るように人口が減っていくことが予想されています。

現在(2018年)は下り坂がまさに始まろうとしているタイミングであることが分かります。

そして、この下り坂に拍車をかけるのが「少子高齢化」です。年少人口(0-14歳)、生産年齢人口(15-64歳)、老年人口(65歳以上)それぞれの推移をみてみましょう。

日本の年少人口は1955年に3000万人を超えたのをピークに、減少が続いています。

一方、生産年齢人口は1995年に8700万人に達したのが最大。

老年人口は2040年に3800万人に達することが予想されています。


以上の事実を知っただけでも既にヤバいことは簡単に分かりますが、今回のエントリでは「何がどのくらいヤバいのか?」というのをもう少し考えてみたいと思います。


2065年には労働世代1人につき、何人の非労働世代がいるのか?

まずは、先ほどのグラフを割合に直してみましょう。



年少人口はかつて人口の三分の一を超えていました。日本人の三人に一人は子供だったわけです。

それが2015年には12.6%まで減少し、2065年には子供の割合は9%にまで低下することが予想されています。

2020年以降、年少比率の減少がマイルドになっているのは、全体の人口も同じくらい減少しているため。絶対数としては1589万人(2015年)から479万人(2065年)と、三分の一以下に減ってしまうことになります。

野球チームだったら、昔は9人中3人は子供だったのが、今では1人しかいないことになります。


「団塊の世代」と呼ばれる世代では、同年齢人口が200万人以上いますが、現在の新生児は年間96万人と、100万人を切っています。

単純計算すると、2065年にはこれが30万人程度にまで減ってしまうことになります。


一方、割合が劇的に増加するのが65歳以上の老年人口で、1945年には5%しかいなかったのが、2015年には26.6%に増大、そして2065年には41.1%にまで増えることが予想されています。

野球チームだったら、昔は高齢者が9人中1人いるかいないかだったのが、2065年には3-4人にまで増えてしまうことになります。


もう一つ計算をしてみましょう。年少人口と老年人口をそれぞれ生産年齢人口で割った数値です。

仮に、「生産年齢層がそれ以外の生活を支えている」と乱暴に仮定すると、2060年には生産年齢1人あたり、非生産年齢1人の生活を支えなくてはならないことになります。

もちろん現実はこれほど単純ではなく、65歳を超えてもバリバリ仕事をする人もいますし、25歳でニートの人もたくさんいます。

何より、単純な「労働」によって生産性が図られる時代では既にありませんし、社会全体が効率的に回ることの方が重要だと個人的には思います。


ただ、事実として将来の日本では「バリバリ働ける年齢」の人たちは全体の半分程度にまで減ってしまい、それ以外はかなりの部分が65歳以上の高齢者ということになります。

2065年に日本が100人の村だったとしたら、生産年齢人口は50人、老年人口は41人、子供はわずか9人ということになります。 まあ、その頃は自分も老年人口ですが。

一つ言えるのは、冒頭に載せた「いらすとや」の画像はかなりデフォルメされているということですね。


東北や四国が先行して地方を中心に高齢化が進む

以上のデータは「日本全体」の話でしたが、地域ごとにデータを見てみると、さらに深刻な地域もあります。

次の図は、2005年から2010年までの人口増減率を都道府県ごとに色分けしたものです。今回は「白地図ぬりぬり」というサービスを使いました。

凡例を以下に示します。

濃い赤:人口増減率-3%以下

中くらい赤:-1%以下

薄い赤:0%未満

薄い緑:0%以上

中くらい緑:1%以上

濃い緑:3%以上

東北地方や島根、高知、和歌山などの地域では人口の流出が3%以上になっていたことがわかります。

さらに時間を進め、2010年から2015年までの変化率を見てみます。

濃い緑がなくなり、人口が増加しているのは東京、沖縄、福岡、千葉、埼玉、神奈川、愛知、滋賀の8都県のみとなっています。

それ以外の地域では全て人口が減少しているわけですが、中でも青森(-4.7%)、秋田(-5.8%)、福島(-5.7%)、高知(-4.7%)は大きく減っています。

(福島は震災の影響もあったと思われます)


さらに、2016年10月時点での各都道府県における高齢者(65歳以上)の人口比率を見てみます。

凡例を以下に示します。

濃い赤:33%以上

中くらい赤:30%以上

薄い赤:27%以上

薄い緑:24%以上

中くらい緑:21%以上

濃い緑:20%以上(沖縄のみ)


どの地域も、高齢化率は20%を超えています。

秋田、島根、高知の三県では、既に高齢化率が33%を超えており、県民の3人に1人以上が65歳以上の高齢者となっています。

日本全体の高齢化率が33%に達するのは2035年と予想されていますから、上記三県では17年後の日本を垣間見ることができるのかもしれません。


まとめ:世界主要国の高齢化率との比較

最後に、世界の高齢化率の推移(予想含む)と比べてみましょう。

カッコ内は現時点での高齢化率です。

2060年時点で見ると、依然として日本がトップを走っているものの、韓国もほとんど同じところまで追いついてきます。

中国も一人っ子政策の影響により、2020年以降急速に高齢化が進みます。


上にあげた中ではインドとインドネシアが最も高齢化の進みが遅く、アメリカとイギリスも比較的低い上昇率に収まっています。

しかし、世界全体としては確実に高齢化が進んでいきます。


いかがでしたでしょうか。

日本は他の国よりも早く高齢化が進んでいますが、長い目で見れば、決して日本だけで起こることではありません。

韓国や中国では現在の日本よりも急速に高齢化が進んでいきますし、世界的に見れば人類全体が高齢化していくため、種全体として避けては通れない問題です。


日本人に求められるのは、止められない高齢化を嘆くことではなく、高齢化にも耐えられる社会システムを他の国に先んじて作っていくことではないでしょうか。

最後にいい話っぽくできた気がするので、ここで終わりにしたいと思います。