【必見】月間PV数から流通総額、決済取扱高まで!ヤフーが公開した事業数値を徹底ビジュアライズ

先週の金曜日、ヤフーが2017年度第3四半期の決算を発表しましたが、その中でヤフーが「事業指標 推移表」なるものを公開していることに気づきました。

その中では、各種広告の売上高やスマートフォン比率、PV数からコマースの流通総額まで、かなり詳しい数値が公開されています。

せっかくなので、今回はその数値を一通りグラフにしてみたいと思います。

広告売上高の種類ごとの内訳

広告売上高は2011年度1Qは381億円でしたが、2017年度3Qには778億円へと倍増しています。

内訳を見ると最も大きいのは「検索連動型広告」で、254億円から375億円に増加。

ディスプレイ広告のYDN等(アドネットワーク)売上は19億円から260億円へと、およそ6年で13倍以上に増えています。

一方、プレミアム広告は107億円から158億円(4Q'12)に増えた後に減少し、直近では142億円の売上。

比率で見てみます。

検索連動型広告の比率は67%から48%に減り、アドネットワーク売上が5%から33%に増大しています。

プレミアム広告は28%から12%まで比率が減少したものの、最近は再び18%まで上昇しています。

広告売上高に占めるスマートフォン売上高

続いて、広告売上のうち、スマホ経由の売上がどのように変化してきたかを見てみます。



スマホ以外の広告売上は371億円から348億円へと微減。

一方で、スマートフォン経由が28億円から554億円へと20倍近くに増加しています。

比率でも見てみます。

スマートフォン経由の売上比率は2.8%から55.4%へと増加し、今や過半を占めるようになりました。


ページビュー数

続いて、ページビュー数の推移です。これが公開されているのは割と感動しました。

全体の月間ページビュー数は509億PVから688億PVに増加しています。

そのうちスマートフォン経由は25億PVから429億PVに17倍以上に増大。一方、スマホ以外は485億PVから259億PVへと減少しています。

比率でも見てみます。

スマートフォン経由は5%に過ぎなかったのが、62%にまで増大しています。

広告売上と月間PV数がわかると、PVあたりの広告売上を計算することができます。

今のところはスマートフォン以外の方がPV単価は高く、1.2円前後となっています。

しかし、スマートフォン経由の単価も0.5円以下だったのが1円前後にまで上昇しています。


アプリのアクティブユーザー数

スマホシフトの中で避けては通れないのがアプリ対応です。こちらは2016年度2Qからの数値を公開しています。

月間アクティブユーザー数は1億1233万人に達しています。合算なので、複数アプリを含んでユーザーの重複があることに注意が必要です。

アクティブユーザーID数

続いて、重複のない「Yahoo! Japan ID」のアカウント数です。この数字が、Yahoo!にログインして本格的に利用しているユーザーの数と言えそうです。

「Yahoo! プレミアム」は772万アカウントから、1869万アカウントへと2倍以上に増加。

プレミアム特典の対象となるソフトバンク会員、Y!モバイル会員なども含まれるため、途中で不自然な増加があります。


Eコマースの流通総額の内訳

続いて、ヤフーグループのEコマースの流通総額の内訳です。全体では2417億円から5747億円へと倍増しています。

オークション関連の流通総額は1700億円から2578億円へと増加。

ショッピング関連は1Q'2013から「ショッピング」「トラベル事業など」の二つに区分され、合計で717億円から2580億円へと3倍以上に増えています。

アスクルは、子会社化した際には163億円ほどだったのが、588億円へとやはり3倍以上に増加。

続いて、スマートフォン経由の流通総額の推移です。

2011年第1四半期には184億円だったのが、2733億円へと15倍近くに増大しています。

スマートフォン以外も2233億円から3014億円へと増加。

割合で見ても、やはり53%にまで増大しています。


「ヤフオク!」「Yahoo!ショッピング」ストアID数

続いて、ストアアカウント数の推移。

「Yahoo!ショッピング」のストアID数が「どうしたの?」というくらいのペースで拡大し、65万アカウントに。

この増加は凄まじいですね。

「Yahoo!ショッピング」商品数とショッピング広告の売上です。

同じグラフに含めるべきではなかったかもしれませんが、広告売上が10億円から77億円へと増加しています。

一方の商品数は5000万点から2.8億点へと、こちらも増加。

クレジットカードとYahoo!ウォレット

続いて、決済・金融関連サービスの事業数値です。

クレジットカードの有効会員は59万人から442万人へと7倍以上に増加。

2015年に楽天から獲得した「KCカード」、「Yahoo! Japanカード」、「ソフトバンクカード(おまかせチャージ)」を含んでいます。

クレジットカード取扱高の推移です。

147億円から2618億円へと18倍近くに増加しています。

次に、Yahoo!ウォレットの口座数です。

2183万口座から、3902万口座へと二倍近くに増えています。

同じく取扱高です。

2015年度から急速に増加し、3752億円まで増えています。

以上の数値から、クレジットカードとYahoo!ウォレットそれぞれの会員(口座)あたりの平均取扱高を計算することができます。

Yahoo!ウォレットは平均すると四半期あたり5389円くらいだったのが、9615円まで増えています。

クレジットカードも2.5万円から6万円近くに増加。

どちらも平均値に過ぎないため、中央値はもっと高くなっていると推測できます。

従業員数の推移

最後に、従業員数の推移です。

2015年にアスクルを子会社化するまではヤフー本体の従業員でかなりの割合を占めていました。

直近ではヤフー本体の従業員が6290人、子会社は5623人と、同じくらいの規模になっています。


いかがでしたでしょうか。

上場企業はヤフーのようにデータをエクセルで公開してくれたら、今回のようにかなり多くの情報をビジュアライズしていくことができます。

それだけで変化がサクッと見えてきたりするので、色んな会社のデータを見ていきたいものです。

ヤフーの場合、やはり顕著なのはスマホシフトとコマースの成長、決済関連サービスの成長の3つだと言えます。

中でもストアID数の増加は異常と言えるほどのもので、同社の明確な戦略が見えている気がします。

今後も面白いデータを見つけたらまとめていきたいと思います。