世界2位の食品飲料メーカー!「ペプシコーラ」「リプトン」など多くのブランドを抱えるアメリカの優良企業「ペプシコ」

世界で2番目に大きな食品・飲料会社「ペプシコ」についてまとめてみます。

ペプシコは「ペプシコーラ」「トロピカーナ」「ドリトス」「リプトン」など、日本でもおなじみの食品ブランドを多く抱える企業です。

お菓子と飲料という二つの分野を軸に世界的な食品・飲料メーカーとなったペプシコですが、業績は次のように推移しています。

売上高は630億ドルから660億ドル、営業利益率は15%前後となっています。

フォーブズによると、2017年の食品飲料・たばこメーカー部門のトップ3社はネスレ、ペプシ、コカコーラの順になっています。

ペプシコがコカコーラよりも大きな売上をあげているのは、飲料だけでなく食品も販売しているためです。

今回のエントリでは、ペプシコ創業史と直近10数年の決算数値について掘り下げてみたいと思います。


ペプシコーラ誕生からペプシコ設立までの歴史

ペプシコーラが誕生したのは1898年のこと。

米国ノースカロライナの薬剤師キャレブ・ブラッドハムが調合した消化不良の薬がルーツです。(コカ・コーラ誕生は1886年)

当初は薬局で「Brad's Drink」として販売されていましたが、のちにコーラナッツと消化酵素のペプシンを元に「ペプシコーラ」と名付けられます。

1902年にペプシコーラ・カンパニーとして本格的な販売を開始すると、4年後には全米200のボトラーと契約。

しかし、第一次世界大戦の後に生産コストが急上昇し、ブラッドハムは事業を断念、ペプシコーラの商標を売却します。

その後もオーナーが転々とするなど苦労が続きますが、1930年代にはソフトドリンクの多くが6オンス5セントで売られる中、半額の12オンス5セントで販売。

積極的なプロモーションも功を奏し、1950年代には本格的な世界展開をするほどに成長します。

1965年には、製菓メーカーのフリトレーとの合併によって現在の「ペプシコ」社に。

1977年にはピザハット、1978年にはタコベル、1986年にはケンタッキー・フライドチキンなどを傘下に加え、世界最大のレストラン会社となります。

しかし、1997年にレストラン部門を分離(現在のYum! Brands)し、食品・飲料メーカーとしての事業に経営資源を集中させています。

参考:世界のペプシの歴史

セグメント売上高と営業利益

ペプシコの2002年以降の売上高の内訳を見てみます。

収益としては北米飲料(North America Beverages)が最も大きく、213億ドルを売り上げています。

製菓のフリトレー北米部門(Frito-Lay North America)は155億ドルを売り上げ、北米だけで400億ドル近くと、全体収益の3分の2ほどを占めています。

海外比率は30%から40%ほどで推移し、2002年からそれほど変わっていません。

売上高では製菓よりも飲料の方が大きいですが、利益で見るとかなり様子が違います。

北米飲料部門の営業利益は30億ドル前後で伸び悩み、フリトレー北米部門が46億ドルを稼いで稼ぎ頭となっています。

フリトレー北米部門の営業利益率は25%前後から30%近くにまで上昇している一方、北米飲料部門の営業利益率は20%以上あったのが、14%前後まで減少しています。

ペプシコの財政状況とEV、キャッシュフロー

続いて、財政状況をバランスシートから読み解きます。

総資産741億ドルのうち、現金同等物と短期投資はそれぞれ91億ドル、70億ドルほど。

有形固定資産は166億ドル、のれんは144億ドルあります。


資産の源泉である負債と自己資本について見てみます。

利益剰余金(Retained earnings)が525億ドルと積み上がっています。

長期借入(Long-term Debt Obligations)は300億ドル、短期借入が69億ドルとなっています。

自己株式(Repurchased common stock)が314億ドルもあるのが特徴的です。アメリカの優良企業っぽい。

株式時価総額は1701億ドル。(なんと綺麗な右肩上がり。。)

有利子負債の合計は369億ドル、現金に近い流動資産が161億ドルほどあるので、ネット有利子負債は208億ドルと考えます。そこから、EV(企業価値)は1910億ドル。

キャッシュフローの状況を見てみましょう。

これまた美しいキャッシュフローの推移です。

営業キャッシュフロー(赤)は年間100億ドルを超え、投資(黄)と財務(青)に回しています。

フリーキャッシュフローも計算してみましょう。

年間に稼ぎ出す現金は70億ドルを超えています。

EVが1910億ドルなので、稼ぎ出すフリーキャッシュフローに対して27倍ほどの評価額がついていることになります。

ペプシコを丸ごと買収し、今の事業規模が今後も続くすると、キャッシュフローベースで27年くらいで元が取れることになります。