ドリームインキュベータの2016年3月期の売上高はおよそ127億円、経常利益は5億円ほど。
事業の創出・育成を目的とした「Business Producing Company」として、コンサルティングとインキュベーションの二つの事業を柱としている。
(ドリームインキュベータ有価証券報告書より)
報告セグメントは、以下の6つで、後の5つが「インキュベーション事業」に分類される。
コンサルティングセグメント
戦略コンサルティングやプロデュース支援、M&A支援、経営幹部育成支援
営業投資セグメント
国内外ベンチャー企業への投資
保険セグメント
子会社「アイベット損害保険」でのペット向け医療保険事業
アセットリクイデーションセグメント
子会社「リバリュー」での返品商品・余剰在庫の流動化サービス
知的財産権セグメント
子会社「日本知財ファンド」での知的財産権などへの投資
その他セグメント
「デジタルマーケティング」「コンテンツマネジメント」の2事業を展開
連結従業員308名のうち内訳は次のようになっている。
コンサルティング・営業投資には103名、保険に173名。従業員数がゼロのセグメントもある。不思議。
ドリームインキュベータ本体の従業員数は86名で、平均年齢33.72歳、平均年間給与は1210万円ほど。
売上高127億円のうち、81億円ほどが保険セグメントからで、全体の64%を占めている。イメージにあるコンサルティング事業の売上は27億円弱で、21%ほどに過ぎない。これはかなり意外。
営業投資セグメントの売上は前期が37億円近くで今期は7億円になっており、変動が大きそう。
次に利益。
セグメント利益を比較すると、コンサルティングセグメントが14億円を稼ぎ圧倒的。つまり、ドリームインキュベータはコンサルティング事業で稼ぎながら、他の事業を育てていくモデルになっていると思われる。なるほど。