GMOクリックホールディングスのビジネスモデルまとめ

GMOクリックホールディングスは、GMOインターネットグループの企業で、FXやネット証券事業を展開している。グループの中でも随一の収益性を誇っているという気配を感じて、調べてみることにする。


GMOクリックホールディングスの事業分類

事業は「有価証券関連業」「FX取引業」の2つに分かれる。

有価証券関連業

国内の金融商品取引所で上場している株式などの取引について、ユーザーからの委託を受け、取引所に取次を行う。

株式取引では、現物取引と信用取引の2種類があり、売買委託手数料と信用取引での金利、貸株料の金融収益がこの事業における主な収益となる。

FX取引業

FX取引は、ユーザーの注文を金融商品取引所に取り次ぐ「取引所取引」と、ユーザーとの間でGMO側が相手型となって取引が行われる「店頭取引」の2つの形態がある。

グループ各社で店頭FX取引を行うほか、GMOクリック証券では取引所取引も取り扱っているとのこと。逆にいうと、GMOクリック証券以外の子会社では店頭取引だけということか。


FX取引の仕組み

FX取引は外貨預金などと同じ外貨運用の一種だが、証拠金と呼ばれる担保を差し入れることで、より多くの資金量を取引できる(レバレッジをかけられる)点が特徴。


GMOグループでは、GMOクリック証券が他のグループ各社(FXプライムを除く)に対し、為替レートの提示を行い、各社からのカバー取引(顧客との取引の結果生じるリスクをヘッジする取引)を受ける。

GMOクリック証券とFXプライムは、インターバンク市場に参加しているカバー取引先金融機関(カウンターパーティ)から提示される取引価格を参照し、ユーザー向けレートを算出する。

(有価証券報告書より)

FX取引では、ユーザーに対して「買値」「売値」に差をつけてレートを提示する。この差額は「スプレッド」と呼ばれ、ユーザーにとっての取引コストとなる。この取引コストがGMO側の収益となる。


FXと証券業務別の売上が知りたかったけど、有価証券報告書には記載がなかった。