【2016年3月期】Apple製品のタッチセンサーを支える日本写真印刷の業績分解

NISSHA


日本写真印刷は産業資材などの製造販売を行なっている。2016年3月期の売上高は1922億円、経常利益92億円。


事業セグメントとその概要は以下の通り。

産業資材

加飾フィルムなどの開発・販売

ディバイス

入力ディバイスの開発・販売

情報コミュニケーション

その他

ガスセンサーなどの開発・販売


連結従業員4034名のうち、2151名が産業資材、1118名がディバイスセグメントに従事。情報コミュニケーションは306名。


セグメント別売上高を見てみる。

ディバイスセグメントが619億円を売り上げ、全体の過半を占めている。産業資材は390億円、情報コミュニケーションは167億円。

売上の46.4%の相手先が「APPLE OPERATIONS」となっており、553億円の販売。調べてみるとAppleの子会社のようだ。名前の通りだけど。


セグメント別の利益

ほとんどの利益がディバイスセグメントからもたらされている。


地域別の売上

地域別の売上。全体の売上1192億円のうち、アイルランドで553億円を売り上げ、全体の46%を占める。日本は315億円(26%)。

なんということはなく、Apple Operationsがアイルランド登記であるに過ぎない。。


ディバイスセグメントは何を製造しているのか?

ここまでくると「ディバイス」というセグメントが具体的に何を作っているのかが気になる。有価証券報告書をもう少し探ると、こう書いてあった。

「ディバイスは、タッチ入力ディバイスFIneTouchを中心とし、精密で機能性を追求したディバイスを提供していくセグメントであります。グローバル市場でタブレット端末、スマートフォン、携帯ゲーム機、自動車などに採用されております。」

なるほど。スマホやタブレットのタッチセンサーを作っているっぽい。


公式サイトをみると、「フォースセンサー」の記載もあり、iPhoneのいわゆる「フォースタッチ」を実現している会社なんだろうな。すごい。

だけど、採用事例にiPhoneって書いてないのは大人の圧力なんだろうか。