「漢」佐藤光紀氏率いるセプテーニに投資家目線で言いたいことをいってみる

注目企業

こんにちわ!ぶんせき君です。今日は、ネット広告代理店、まんがアプリ運営のセプテーニ(4293)を紹介したいと思います。

先日の電子書籍の記事にも書きましたが、ぶんせき君は今後コンテンツを作っている企業が面白いと考えています。

同社は漫画家を正社員として雇い、自社でマンガを制作し、まんがアプリ「GANMA!」を運営しています。私も注目している企業のひとつです。


サイバーエージェントも広告代理店ですが、「AbemaTV」という放送局を立ち上げコンテンツを作り始めました。サイバーエージェントの藤田社長とセプテーニの佐藤社長に見えている未来の景色は似ているのでしょうか。 


セプテーニは、一時投資家の間で流行した企業です。Facebookのネット広告の代理店で、高いシェアを有しており大きく成長しました。

多くの投資家も同社の社長である佐藤光弘氏の人柄や経営手腕、ネット広告業界に対する知見などにほれ込み多くの株を保有していたのではないでしょうか。


そんなさなか、マンガアプリの「GANMA」に積極的に投資をする方針を発表します。

その後、まんがアプリへの投資によるコスト負担の大幅増、ネット広告事業の成長鈍化などにより、株価も低迷していました。


セプテーニの株価推移

(Yahooファイナンスから抜粋)


当時株を保有していた投資家からすれば、「成長もして儲かっているネットマーケティング事業だけやればいいのに!」とか、「マンガアプリに投資するのは分かるけど、ネットマーケティング事業の成長も鈍化しちゃってるじゃん!」、「もっとうまくPL管理してよー!」とか、そういった悲鳴に混じった声が聞こえてくる株価チャートです。


本日は、株価が高値を付けてからおおよそ1年半。同社が再び成長路線に回帰できるか否かを考えてみたいと思います。

まずは、同社の基本情報から見ていきましょう!


セプテーニの基本情報

沿革

1990年人材採用コンサルとして、前身会社が設立。2000年に現社名のセプテーニに変更し、インターネット広告事業を開始。2001年にジャスダックに上場。   

2013年コミックスマークを設立し、マンガコンテンツ事業を開始。

現在ではインターネット広告事業とコンテンツ事業(マンガアプリ)が同社の事業となっています。


企業理念

ミッション:ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に

ビジョン:強く偉大な企業をつくる

社是:ひねらんかい

「ひねらんかい」とは関西弁で「知恵を出そう、工夫しよう」という意味です。


セプテーニの業績


約10年前の07/9期は売上高258億円でしたが、ピーク時の14/9期は543億円まで拡大しました。

インターネット広告の市場拡大、スマートフォンの普及、Facebookなどのソーシャルメディアの拡大などのトレンドをうまく捉え順調に成長してきました。


15/9期から、国際会計基準の採用によりインターネット広告事業の売上高の定義が変わり、売上高が減少しているように見えています。実態は営業利益が示すように16/9期まで順調に拡大しています。


ただ直近の17/9期は、16/9期の41.5億円の営業利益から22.5億円と半減してしまっています。その要因はまんがアプリ「GANMA!」への積極投資ネットマーケティング事業の売上高減少、人件費の増加などにあります。



広告宣伝費、人件費を中心とした販売管理費が16/9期から17/9期にかけて23億円増加しており、営業利益が抑制されている姿が見てとれます。

次は、足元の業績を見ることにより今後同社の業績が回復するか否かを考えていきたいと思います。


セプテーニの足元の業績:ネットマーケティング事業


ネットマーケティング事業は安定的に推移していたものの、17年3Qに売上高、利益ともに減少。PCや検索連動型広告の大型案件の喪失によるものです。  


足元では動画広告、海外案件の増加などもあり売上高は回復傾向です。直近の18/1Qは、四半期で過去最高の売上高を計上するに至りました。

同社が注力している各分野についても見てみましょう。


成長が期待される動画広告の取り扱い高は順調に推移しています。



海外収益は規模感としてはまだ1割程度ですが、前年同期比では50%増加しているなど、やりたいことが出来ていると判断できます。


ブランド広告は、同社が注目している広告の分野です。

こちらは、売上高の規模感こそ開示はありませんが、足元では大きく伸びていることがわかります。


今紹介した、海外案件、動画広告、ブランド広告の3つでネットマーケティング事業の3割程度の売上高しかありませんが、それらは順調に成長している姿が確認できました。

業績の底打ちは確認でき、今後収益が伸びていくことが期待できます。


次はコンテンツ事業を見てみましょう。


セプテーニの足元の業績:コンテンツ事業


コンテンツ事業は、マンガアプリの「GANMA」の運営です。課金モデルは以下のとおりになります。

セプテーニがマンガ家を雇用し、それを自社が運営するアプリで配信。一部月額課金モデルと広告収入で賄うビジネスモデルです。


コンテンツ事業の四半期ベースの業績推移は以下のとおりです。


売上高こそ順調に伸びていますが、事業利益は大きく赤字となってしまっています。特に17年2Qは広告宣伝投資を積極化しているため、赤字幅も拡大してしまっています。

そして直近1Qは売上高が減少しています。これは17年4Qに外部版権作品おを取り込み一時的にPVの押し上げがあったことと、ブランド広告の季節性の影響によるものと同社は説明しています。


では事業数値などを見ていきましょう。


コンテンツ事業のKPIです。

累計のDL数は、929万まで拡大しています。サイバーエージェントの「AbemaTV」の累計DL数が2600万に到達していることを考えると、みんなが知っている「まんがアプリ」にはなっていないとも言えますし、まだ伸びしろがあるとも言えます。

また、同社のユーザー層の大半が35歳未満、特に10代が多い点に注目です。



同社は「GANMA!」をネットマーケティング事業の展開にも利用しています。コンテンツを作ってそれを広告に活かしています。

従来広告は「仕方なくみるもの」という認識が一般的な感覚だと思いますが、コンテンツを自社で抱えることにより「見たい広告、楽しい広告」を提供できることに将来性を感じます。


次はマンガコンテンツ事業の新しい取り組みを見てみましょう。


新しい取り組みとしては、コンテンツのリッチ化を掲げています。

自社のマンガコンテンツを動画化、つまりアニメ化にしてIPとしての力を増すことや、マンガと音楽のコラボで楽しむなどで取り組んでいます。


コンテンツ事業まとめ

わたくしことぶんせき君は、マンガ事業こそ目先の収益については難しい部分もありますが、マンガ事業に投資をしている同社の姿は、将来的な収益を考えると正しいと思っています。

マンガ事業は、余暇をどう過ごすのか?という点の答えとなることと、「見たい広告、楽しい広告」をどのように提供するか?という課題を解決する可能性を感じるからです。


バランスシート・キャッシュフローの推移

資産

利益が上昇するにつれて順調に現金資産がつみあがっています。17/9期はのれんが増加しています。



負債・資本

その他の金融負債のなかに、若干の借入金こそありますが健全なバランスシートです。利益剰余金がつみあがっている姿が確認できます。


キャッシュフロー

17/9期の営業CFがマイナスになっている点が気になります。これは、支配喪失に関連する損益によるマイナス、運転資本の増加、法人税の支払いの増加などによるものです。

支払喪失に関連する損益などの詳細な説明が見当たらない点が気になりますが、その他は通常の企業活動で生じるものと判断できます。


まとめ

結論とまとめでこの記事を絞めたいと思います。


成長路線に回帰できるか否か?

ネットマーケティング事業が底打ちし回復傾向にあります。コンテンツ事業は、長期的にはポテンシャルを感じるものの、積極的な投資は未だ続きそうであり短期的には損益はまだ変動しうることが予想され、業績面からは安定的な成長軌道に入ったと言い切るにはまだ早そうです。

ただし、長期的には、ネットマーケティング事業とコンテンツ事業の両輪での成長が期待できるなど、今後については楽しみな銘柄だと思います!


私はマンガアプリの「GANMA!」に積極的に投資をすると聞いた時、「事業化するのにどんだけ時間と金かかるかわからんし、結構大変だなぁ」と思いました。でも、同時に「よくこんなこと本気でやろうと思うよなぁ、漢だなぁ(褒めてる)、応援はしたいなぁ」と思った次第です。


セプテーニは、多くの投資家の屍がつみあがっている銘柄だと思います。

だからこそ、セプテーニが積極的に投資を行ったマンガアプリ「GANMA」を中心に加速度的な成長を見せて欲しいと願うばかりです!佐藤社長どうかがんばってください!


本日はここまで!

ではでは!