2018年は「G-SHOCK」ブランド35周年!「G-SHOCK」大ヒットまでの軌跡と二代目社長が就任した「カシオ」の経営状況を探る

カシオ計算機

皆さんは「カシオ」と聞いてどのようなイメージを持ちますか?

電子辞書?腕時計?それとも計算機?

実のところ、どれも正解です。

カシオは強いマーケティング力を持ち、電子辞書、腕時計、計算機それぞれの市場で独自のポジションを確立しています。


1946年に樫尾四兄弟の長男、樫尾忠雄氏が「樫尾製作所」を設立したのち、1957年に四人兄弟でカシオ計算機(株)を設立したカシオですが、2017年から経営の世代交代が本格化しています。2代目経営者の実力はどうなのでしょうか?

今回の記事では、カシオ創業の歴史と、製品発売の歴史、看板商品である「G-SHOCK」のヒットの経緯をたどった上で、近年の経営状況について整理していきたいと思います。


1.概要

1-1.樫尾四兄弟による創業と製品の歴史

創業は1946年のことで、樫尾四兄弟の長男、樫尾忠雄氏が「樫尾製作所」を設立したのが始まり。 

逓信省東京逓信局(現・NTT)に技術者として勤めていた弟の俊雄は、「自分が何か発明して、兄を助けることはできないか」と考え始めます。

小さい頃からエジソンに心酔していた俊夫は、自分の才能を試したいと考えて樫尾製作所に加わります。 当時、計算機は歯車で動く機械式が主流で、日本では手でハンドルを回して歯車を動かす「手回し式計算機」が主に使われていました。 

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