Amazon Web Servicesはいかにして始まったか?
先日話題になった、Amazonジェフ・ベゾス氏のCEO退任発表。
退任は2021年3Q(7〜9月)ということでまだ先だが、にわかに注目が高まったのが次期CEOとして発表されたアンディ・ジャシーという人物だ。
後述するが、ジャシー氏はクラウドの専門家というより、ピュアな超古株メンバーだ。もちろん、AWS成長の立役者なのも事実である。
あまり知られていないことだが、AWSを(ゼロから)生み出したのはAmazonの幹部ではない。最初の草案は、一人の現場社員に過ぎなかったベンジャミン・ブラックという技術者が考案したと言われる。
AWSのトップを長年務めたアンディ・ジャシー氏を次期CEOに据えるというのは、「クラウドを今以上に重視する」という市場に対する大きなメッセージにも聞こえる。
となれば、その成り立ちについて気になろうというもの。今回は、AWSの立ち上げがどのようにして行われたか、次期CEOアンディ・ジャシーとは何者かについてご紹介したい。
ベンジャミン・ブラック氏がAmazonにネットワークエンジニアとして入社したのは2002年のこと。