ツクルバ 1Q決算:減収もコアKPIは堅調、GMVは過去最高の64億円

ツクルバ 1Q決算:減収もコアKPIは堅調、GMVは過去最高の64億円

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12月14日、ツクルバが2020年8〜10月期決算を発表した。

ツクルバは東京のリノベマンションを多数掲載するマーケットプレイス「cowcamo(カウカモ)」が主力。2020年は向かい風も目立ったが、着実に事業を進捗させている。

日本社会全体として、中古物件の利活用は大きな課題だ。新型コロナ拡大にともなうリモートワークの拡大は、リノベーション物件の需要にどんな影響を与えるのだろうか。

現時点でその疑問に対する答えは出せないが、今回はツクルバの決算を確認することで、現在の状況について垣間見たい。

ツクルバの決算は、一見すると「悪い決算」に見える業績から、どのように「事業のコア部分」を観察するかというケースとしても非常に勉強になる。関心ある方はぜひ一読していただきたい。

リノベ物件に特化した双方向マーケットプレイス

まずは「cowcamo(カウカモ)」の事業モデルについて、改めて理解する必要がある。

カウカモは、中古住宅の流通に特化したマーケットプレイス。売主となるのは個人だけでなく、中古物件の再販事業者も含まれる。買主は、魅力的な物件を割安で購入できる。それがリノベ物件の長所である。

ツクルバでは自社エージェントを活用した買主と売主のマッチングも行ってきたが、足元では外部パートナーエージェントと連携する方針へとシフト。プラットフォーム参加者として「外部エージェント」が本格的に加わる形となった。

逆風下でもコアなKPIは拡大

さて、一般にマーケットプレイス事業は「買い手」と「売り手」の双方向ネットワークが拡大するほど、「場の魅力」が強まり、競争優位性が増す。メルカリやAirbnbのような事業は、後から追い抜くことは不可能に近い。だからこそ、市場からの評価も上がりやすいわけだ。

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