日本最大級のインターネットサービス群を有するはてなの業績

はてな

はてなは2001年に京都で始まった会社。「人力検索サイトはてな」に始まり、「はてなダイアリー」「はてなブックマーク」などの多くのサービスを発表してきた。日本のインターネットの歴史を作ってきた会社の一つと言える。2016年2月に東証マザーズに上場。

2016年7月での主要サービスの登録ユーザー数は520万人、月間ユニークユーザー数は8000万人とのこと。

全体業績推移

まずは全体の業績から。


売上高は2016年7月時点で15億円程度。純利益率はおよそ10%程度だ。従業員数は104名とのこと。

はてなの事業

はてなは、自社の事業を「UGCサービス事業」の単一セグメントと位置づけるが、その中で狭義のUGCである「コンテンツプラットフォームサービス」だけではなく、企業向けの「コンテンツマーケティングサービス」「テクノロジーソリューションサービス」を展開している。

コンテンツマーケティングサービスは、顧客企業のマーケティング活動のために、メディアやコンテンツを作成するサービスであり、はてなはクライアント企業が自社メディアを構築する際に、コンテンツを管理するシステムの提供やメディアの企画・制作などを支援。

具体的には「はてなブログMedia」サービス、ネイティブ広告、タイアップ広告などからなる広告サービスを展開。

そして、多くのユーザーが直接目にするコンテンツプラットフォームサービスでは課金収入、アフィリエイト広告収入が主な収益源。

また、テクノロジーソリューションサービスとしてネットワービスの企画・開発の受託も行うほか、ビッグデータサービスとしてはてなが有する巨大なデータを分析して提供する事業も行っているようだ。

最後に、種類ごとの販売実績を見てみよう。

3つともほとんど同規模だった。正直、はてなほどの消費者向けインターネットサービスがあっても、自社サービスだけで稼いでいくのは難しいのか、という印象を持った。なお、相手先の販売実績でみると任天堂が2.94億円(18.9%)、Googleが2.85億円(18.3%)とのこと。