ジャーナリズムの歴史①大衆のための報道はどう生まれたか

ジャーナリズムの歴史①大衆のための報道はどう生まれたか

ジャーナリズム(Journalism)。

ブリタニカ百科事典によると、ジャーナリズムとはニュースや論評、資料を集めて編集し、配布すること。Journal(日誌)という語が含まれることから分かる通り、かつては印刷物、中でも「新聞」が主な形態であった。

現代、ジャーナリズムを扱うメディアは多様化した。ラジオやテレビはもとより、ブログやPodcast、電子メールやSNSに至るまで、情報を伝達するものならなんでも、ジャーナリズムの一端を担うことができる。

情報の流れは高速化し、インターネット上には無数の情報が溢れる。信頼性の高い情報の値打ちは薄れていないはずだが、伝統的「ジャーナリズム」を担った企業の勢いは衰えている

日本新聞協会によると、2020年度における新聞社の総売上は1兆4,827億円。2000年度と比べて約4割減といったところだ。中でも広告収入の落ち込みは激しく、「その他」収入と逆転してしまった。

この間、代わりに成長したのがGoogleやFacebookを筆頭とするデジタル広告だ。新聞社のWebサイトもオンライン広告を載せてはいるが、その多くはGoogleなどに頼っており、上前をはねられる。

そんな現代におけるジャーナリズムのあり方とは、一体どうあるべきなのだろうか。今回の特集では、ジャーナリズムの歴史を紐解くことで、その難題に迫りたい。

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