先日Amazonの決算が発表され注目されました。
世界中で普及しているアマゾンですが様々業界から脅威として認識されるようになるほどその影響力は強いです。さらに決算発表後の株価上昇によりCEOであるジェフベゾスが$6.6Billionほど資産を増加させてという報道がありました。
Jeff Bezos Is $6.6 Billion Richer After Amazon's Earnings
今年八月に米国大手スーパーマーケットチェーンのホールフーズを買収して以来初めての決算であることに加えてAWS(Amazon Web Services)についても注目されていた。
前年度の同期との比較です。Product salesは前年度同期比28%、Services Growthに関しては44%
と順調に売上を伸ばしていることがわかります。ちなみにトータルでのRevenue Growthは前年度比33.72%でした。
続いては地域別・事業別割合です。
こちらは売上高の地域・事業別構成です。AWSが前年度同期比役60%ほど伸びていることがわかります。North Americaに関しては34%、Internationalは約30%とこちらも文句なしの続伸です。
続いてはコスト構造です!!
Cost of sales が多くを占めています。これは日本の会計でいうところの”売上原価”ですがAmazonにおいてはどのような項目が売上原価に該当するのでしょうか。決算資料の説明を引用します。
出典:Amazon 決算資料及び Wikiinvestより
要約すると商品の仕入れから送料まで、商品を販売する一連の流れで発生するほとんどの費用がCost of sales になることがわかります。費用構造を見ると全体的に増加傾向にありますが、その分売上を増加させたことで全体的には成長できている、というのが今回の決算の結果になります。
もちろんホールフーズ買収による売上高の増加など本業以外による影響も考えられますが、それを考慮しても良い結果であるということがいえるでしょう。
B/S項目については深くは紹介しませんが、Goodwill(のれん)の大幅な増加などが見られ、これはM&Aによるものと判断することができますね。財務諸表を読むとその会社の戦略や何を行なったかが不思議と見えてくるものなのです!!
簡単にAmazonの決算について前年度同期との比較を主に行い今回の決算が良いものであったというのを紹介しました。
また先ほど不在宅中に荷物を届けるサービスなどを米国で開始するなどのニュースが上がっていましたが、Amazonはこれからも私たちの想像を超えたようなイノベーションを起こし我々には便利な日常をそしてBrick and mortarつまりEコマース以外の小売業にとっては脅威となることでしょう。