内部脅威対策SaaS「Proofpoint」4社連合によって成長加速なるか?
一連の決算シーズンの中で気になったSaaS企業が一つある。「内部脅威対策」に特化したProofpointという会社だ。
2020年7月、OktaとCrowdStrike、Netskope、そしてProofpointは「4社連合」の結成を発表した。4社で統合されたソリューションを提供することにより、エンタープライズのリモートワーク実現を支援するという内容だ。
Netskopeは非上場企業だが、残り3社はややアンバランスな印象だ。OktaやCrowdStrikeは市場が認める「優良」SaaS企業だが、Proofpointはそうではない。株価は低迷している。
OktaやCrowdStrikeと組んで大企業向けソリューションを提供するというのは、Proofpointにとっては大きな成長機会につながる可能性がある。
そこで今回は、Proofpointがどのような企業なのかという点から改めておさらいし、直近の状況や今後の成長戦略などについて整理したい。
Proofpointは、Netscape(Netskopeとは別)の元CTO、エリック・ハーンによって2002年に創業された。