TinderでおなじみのMatch groupの業績をチェック!!!

Match Group, Inc.

Tinderといえば出会い系マッチングアプリですが、今回はそのTinderを運営するMatch.groupの財務データを分析したいと思います。


Tinderは基本無料アプリですが、サブスクリプションを行うことにより通常の機能に加えて様々な特典を得ることができます。いわゆるサブスクリプション型のサービス代表であると言えます。まずはコスト構造、そして貸借対照表の中身や地域別の売上高比較等を一つずつ確認していきましょう。


コスト構造

まずはコスト構造を第一及びに第二四半期の比較です。最も多く占めている項目はSelling and marketing expenseで日本でいう販売費及びマーケティング費用にあたり広告宣伝費等もこの項目に入っています。このコスト構造はアプリ開発を行う企業に共通していますが広告費等が費用の多くを占めていていることがあります。他のサブスクリプション事業を行なっている企業のコスト構造も次回以降で見ていくこととしましょう。


Balance sheet

非流動資産の内訳を見てみると面白いことがわかります。

一番多くを占めているのはGoodwill(のれん)であることが顕著に表れています。

この構造はMatch Groupが数多くのM&Aを行なっていることがわかります。最近では出会い系アプリであるBumbleを$450Mで買収する旨の噂がありました。

Match Group tried to acquire Bumble for $450 million


この日流動資産構造が日本基準の会計基準を採用している企業と米国基準または国際会計基準を採用している企業の違いを表していると考えらえます。


日本基準においてはのれんを20年以下で償却する必要がありますが米国基準・国際会計基準では償却する必要はありません。したがって日本基準ではのれんの償却により営業利益を圧迫してしまうためM&Aを躊躇する傾向があります。もちろん米国基準・国際会計基準では減損のリスクも大きいですがM&Aを数多く行うIT企業からすれば魅力的であると言えます。


地域別PMC

地域別のPMCですNorth Americaが約6割を占めていてその他が4割程度です。

2016年から2017年にかけて若干増加しているのがわかりますね。


これは定かな情報ではありませんが昨年下旬からTwitterで話題のTinderで出会った男性とのストーリーを実況しているアカウントがあり、それ以降Tinderのプレゼンスが日本で上昇しているという某投資銀行のレポートを見たことがあります。


いかがでしたでしょうか。個人的な感想としてはまだまだ国際的に展開するポテンシェルを多く秘めているなと感じました。日本での知名度も徐々に上がってきているので今後の発展に期待ですね!!