訪日旅行事業が好調で売上高5000億円を突破したエイチ・アイ・エスの業績

エイチ・アイ・エスは「ベンチャー三銃士」とも呼ばれる澤田秀雄氏によって設立された旅行関連企業。子会社98社および関連会社11社から構成され、「旅行事業」「テーマパーク事業」「ホテル事業」「運輸事業」「九州産交グループ」「その他(損害保険など)」の6つのセグメントによって事業が形成されている。

テーマパーク事業では1992年以来18年連続赤字ののち破綻した長崎県のハウステンボスの再建に2001年より着手し、わずか1年で黒字化された話が有名。

さて、全体の業績推移を見てみる。2016年1月提出の有価証券報告書より。


売上高は4000億円から5300億円規模まで伸びている。それに対して経常利益は100から200億円という水準。

有価証券報告書では、「対処すべき課題」としてオンライントラベルエージェントの台頭などを鑑みて、「サービスと品質の向上」「顧客満足度の追求」「グローバル人材の育成」を挙げている。


次に、セグメント別の業績。

仕入状況と販売実績の数字を取ることができた。両方とも、旅行事業の割合が極めて高いことがわかる。

旅行事業では、ビジネスクラス利用コースの拡充や、添乗員同行ツアー「インプレッソ」の強化により高付加価値商品のプロモーションを行い、単価の改善を図っている。

また、航空券アプリによる航空券の手配や旅行中の支援アプリや訪日アプリの開発など、スマートフォンを利用したIT事業にも取り組んでいる。

訪日旅行事業では、中国からの旅行客が大幅に増加したほか、東南アジアからの客も増え、好調に推移している。

旅行事業の売上高4761億円、営業利益125億円は過去最高である。