SBIホールディングスの説明会資料が興味深かった

最近、仮想通貨(暗号通貨)がいろんな意味でホットなので、ちょっこらここでIT金融コングロマリットでもまとめてみようかと思い、日本最大のIT金融コングロマリットのSBIホールディングスの説明会資料を読んでいたところ、興味深かったので、まとめてみます。

(ここでいうIT金融コングロマリットとは、SBI・楽天・KDDI・ヤフーあたりのことを指しています)


1.FinTech1.0・1.5・2.0

SBIでは、FinTechを1.0・1.5・2.0と定義づけています。

SBIといえば、FinTechの元祖といえば元祖と言えますが、そのSBIのFinTechに関する定義づけは、とても興味深いと思います。

SBIとしては、現在のロボアドバイザーやPFMなどはFinTech 1.5と捉えており、FinTech 2.0は、ブロックチェーンと捉えているようです。





2.本格的な金融をやるのにかかる費用

SBIは、SBI証券からスタートして、銀行の住友信託銀行との合弁で住信SBIネット銀行、損害保険のSBI損保、生命保険のSBI生命を設立しており、日本でも有数の金融コングロマリットとなっています。

生命保険が比較的お買い得にできるようです。


3.グループ間M&A

SBIホールディングスの子会社で、韓国に上場しているSBI AXESという会社が、送金のSBI Remit、ソーシャルレンディングのSBI Social Lending、SaaSを提供しているSBI Business Solutionsを子会社化しています。




4.IPO予定の子会社

現在SBIホールディングスでは、5社のIPOを検討しています。

元々SBIは子会社を上場させる施策を取っていましたが、2007年以降は親子上場に対して東京証券取引所が否定的になってきたので、させない方針になっていました。

しかし、日本郵政が子会社のゆうちょ銀行・かんぽ生命などと同時上場したことで、方針を転換し、上場を検討しています。










5.株主優待

株主の年齢層が想像できますねw


6.SBIの推定時価総額

SBIホールディングスは、2017年9月6日時点での時価総額は、3382億円となっていますが、強力なコングロマリットディスカウントがかかっています。

このコングロマリットディスカウントを無視した時の時価総額について触れています。



いかがでしたでしょうか。

今度は、IT金融コングロマリットなどを見て見たいと思います。