米オンライン証券TDアメリトレードの歴史

■概要

TDアメリトレードはウォーレン・バフェットのバークシャーハサウェイと同じく、ネブラスカ州オマハに本社を置く、米国トップクラスのオンライン証券です。社名のTDは同社の株主である、 Toronto-Dominion Bank(トロントドミニカン銀行)から来ており、カナダ5大銀行のうちの一行です。

同社は個人向け、法人向けに株式、債券、投資信託、ETF、オプション、先物やマージントレードなど様々な金融商品が取引できるオンラインプラットフォームを提供しています。

(写真: TD Ameritrade)

現在のCEOはTim Hockey氏です、32年間のリテールバンキング、ウェルス・マネジメントなどの経験があり、2016年にTD Bank Groupから移籍しTD AmeritradeのCEOに就任しています。1983年からTD Bankでのキャリアを積んできた生え抜きのCEOです。


■CEOの手紙一部抜粋位

"ドローンによる配達、自動運転、AIなど、テクノロジーの変化は我々の想像より早く、スマートホーム、スマートコミュニケーション、スマートライフの時代に中にいます。41年前に米国では証券取引の手数料の規制が緩和され、その時にTD Ameritradeはより多くの米国民に金融市場が開かれるように事業をスタートさせました。今日のテクノロジーのお陰で、より多くの米国民への金融市場へアクセスできるようになりました。またそれだけではなく、市場がどのように機能しているのか理解を深めてもらい、投資に対しての決定に自身をもってもらう事ができました。

◯1日平均の取引が 463,000
◯純新規顧客の資産$60B (約6兆円)
◯累計顧客資産 $774B (約77兆円)
◯ネットレベニュー$3.3B ( 3300億円)

我々の今日の成功は上の結果として現れていいます。また同業他社もなし得なかった純新規顧客の資産の二桁成長を達成しています。"


■同社の歴史

(1975年) 

証券取引委員会(SEC)は証券の仲介手数料の固定化を禁止、規制緩和を行った。 Joe Rickettsと3人のビジネスマンによって First Omaha Securities(ファーストオマハ証券)をネブラスカ州オマハに創業。

(1983年)
ブローカーと登録投資家向けに証券の清算、決済サービスとしてAmeritrade Clearing, Incを設立。

(写真: TD Ameritrade)


(1988年) 
電話(タッチフォン)による自動取引を開始。

(写真: TD Ameritrade)


(1995年) 
 K. Aufhauser & Coを買収し、オンライントレーディングを開始。 

(写真: TD Ameritrade) 


(1997年)

Ameritrade Holding Corporationとして ニューヨーク証券取引所に上場。


(1998年) 
8ドルで証券売買ができる事を謳い文句に広告を開始。


(1999年) 
初のモバイル端末取引をSprintPCSSM端末で開始。


(2001年)
National Discount Brokers Corporationを買収し、業界の再編スタート。

(写真: TD Ameritrade)


(2002年) 
Datek Online Holdingsと合併し1日の平均取引で最大の証券会社になる。


(2003年) 
10秒での売買取引を業界初で開始。


(2004年) 
顧客のリスク許容度などを考慮した、ポートフォリオ管理、アセットアロケーション推奨機能などのオンライン投資アドバイザーである「Amerivest」を開始。

(写真: TD Ameritrade)


(2009年)
オマハのベースボールスタジアムのネーミングライツを$20Mの20年で契約。

(写真: TD Ameritrade)


(2009年)
業界で急成長するブローカーで、投資家教育のInvestoolsなどを提供するthinkorswim Group Incを買収。

(2010年) 
thinkorswimと統合したオプション、先物、FXの取引サービスを開始。

(写真: TD Ameritrade)

(2013年)
顧客累計預かり資産が$500B(約50兆円)を達成し、モバイルでの取引が10%を越えた。


(2016年)

現在のCEOTim Hockey氏が就任。