高機能ゲーミングPC「Razer」ゲーミング軸にデジタル銀行にも進出
今回ご紹介するのは、高機能ゲーミングPCなどを扱う「Razer」という会社です。

Razerの創業者は、シンガポールで弁護士としてキャリアを積んだミン・リァン・タン(Min-Liang Tan)という人物。
タンは、自らハードコアなゲーマー。1998年にKärna社のゼネラル・マネジャーだったロバート・クラコフ(Robert Krakoff)に出会います。タンはクラコフにゲーマー視点を提供する外部コンサルタントに。
Kärna社は1999年、タンによる助言のもと開発したゲーミングマウス「Razer Boomslang」を発表。当時としては画期的な性能とデザインで、爆発的なヒットを記録します。
ところが、ドットコム・バブルの崩壊にともなってKärna社は財政難に陥ってしまいます。
そこから5年後の2005年、タンとクラコフが改めてKärna社の「Razer」ブランドを獲得。サンディエゴに設立したのが現在のRazer社です。タンはRazerのCEOとクリエイティブディレクターを務め、クラコフは社長職に。

リリースされたゲーミングマウス『Razer Diamondback』は、前版の「Razer Boomslang」を超えるトップセラーに。その後はゲーミングキーボードやヘッドセット、ラップトップにも製品の幅を広げました。
中でも、ラップトップ「Razer Blade Stealth」は「Windows大好きっ子のためのMacBook Proクローン」と言われ、そのデザイン性の高さも人気を博します。

(公式ページ)
近年、eスポーツの発展が一部で注目を集めていますが、ハイエンドなゲーミング端末におけるリーディングブランドがRazerという会社なのです。
会社としては香港の大富豪、李嘉誠(リ・カシン)のHorizons Venturesなどからの出資を受け、2017年に上場。会社としてはまだこれからというタイミングです。
Razerの業績推移を見てみましょう。