年60兆円の支出管理SaaS「Coupa Software」が面白い
ビジネス支出管理SaaSを手がける「Coupa Software」が4Q決算を発表しました。
4Q売上は1.1億ドル(前年比+48.8%)。1年前は増収率が+40%を割っていたのがここにきて再加速していることがわかります。四半期の営業損失(GAAP)は△1,587万ドルと赤字。
SaaSの代表企業といえばSalesforceですが、Salesforceが「CRM(顧客関係管理:Customer Relationship Management)」サービスなのに対し、Coupaは「BSM(支出管理:Business Spending Management)」を提供しています。
大企業の購買プロセスは、承認などに大きな時間がかかってしまうもの。発注書の管理もバカになりません。支出状況の把握がどの企業にとっても重要なのは、言うまでもありません。
こうしたニーズを掴んでいるのが、CoupaのBSMプラットフォームです。先に言っておくと、成長している米国SaaS企業の中でも際立って面白い会社の一つだと感じました。
足元でCoupa Softwareがどんな状況にあるのか、決算報告の内容を整理してみましょう。
まず確認したいのは、Coupa Softwareの顧客数などの事業KPIです。