ガスボンベやガスバーナー、水まわりのタンクを長年つくってきた米国の老舗メーカーが、AIブームの思わぬ受益者になりつつあります。Worthington Enterprisesの2026年6〜8月期決算では、データセンター向けのある製品が、わずか3か月で前年度1年分に並ぶ売上を記録しました。 その一方で、同社は別の製品で「特需の反動」という逆風も受けています。古い技術がAIの熱を冷ますに至った経緯と、突然やってくる需要の波への構え方に、老舗メーカーの戦い方が表れています。 老舗のタンク技術がAIを冷やす AIデータセンターの冷却を支える部品の一つは、数十年前から建物の配管で使われてきた「タンク」です。Worthingtonは、米国機械学会(ASME)の規格を満たす業務用タンクを、データセンターの液体冷却向けに出荷しています。2026年5月期に約1,300万ドルだった出荷額は、2026年6〜8月期の3か月だけで同じ約1,300万ドルに達しました。最先端のAIが、古くからある配管部品に新しい市場を生み出しています。
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