「もし私たちが今、学校を卒業して起業するなら、作るのはMaxだ」。米国の配管・空調など現場業種向け業務ソフト大手ServiceTitanの共同創業者は、決算説明会でそう言い切りました。同社が2026年9月8日に発表した2026年5〜7月期決算は、売上高2.93億ドル(前年比21%増)と増収率こそ緩やかに鈍りましたが、中身は会社の作り替え宣言に近いものでした。 計画していた新業種への拡大を凍結してまで、投資を注ぐ先は「Max」。集客や電話予約の受け付け、請求といった事務所の仕事を、人の代わりにAIがこなす製品です。導入した配管会社で何が起きているのか、なぜこの賭けが目先の売上をあえて押し下げるのか、そして好調な物語に影を落とした「消えたリード」とは何か。説明会の中身を見ていきます。 事務員を増やさず新事業400顧客 決算説明会の主役は、創業50年近い配管会社Delponte Plumbing & Heatingでした。共同オーナーのステイシー・アナポル社長は2023年にServiceTitanを導入し、昨年9月のイベントでMaxのパイロット構想を聞いてすぐに手を挙げた初期導入者です。同社の売上高は2026年の第1四半期に前年比35%超、第2四半期には45%超と、四半期を追うごとに伸びが加速しました。
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