NextEraが2026年4〜6月期の決算を発表しました。フロリダ州で電力会社を営みながら、再生可能エネルギーの開発では世界最大手という二つの顔を持つ企業です。調整後EPSは1.15ドル、上期の累計では前年比9.8%増となりました。電力が足りないという話が続くなかで、決算にはその先の変化が表れています。 ジョン・ケッチャムCEOは電力需要の加速に触れ、エネルギー事業者は経済成長と手頃な電気代の両方を届けなければならないと述べました。州がそのどちらかを選ばされる時代ではない、という認識です。ただし両立できる事業者は、そう多くありません。 発電開発を担う部門には、契約済みでこれから建てる案件が数年分積み上がっています。新しい設備をつくる需要は、当面途切れそうにありません。ただし今回の決算で目を引くのは、そこではありませんでした。
米国の電力業界はいま、長年続いた需要横ばいから一転、顕著な需要拡大局面に入っています。AIの計算負荷を支えるデータセンターの建設が全米で加速し、系統に乗せる電源を増やす必要が生じているためです。「いかに早く、どれだけの規模で発電所を建てられるか」が、業界全体の競争変数として急浮上しています。 最も多面的に動いている事業者の一つがNextEra Energy(NEE)です。同社は規制下の電力子会社と、長期契約に基づく独立電源事業を展開。天然ガス供給や送電網への投資にも領域を拡大しました。米政府からハイパースケーラー、地方の電力協同組合まで、相手ごとに案件の組み方を使い分けています。 2026年1〜3月期決算では、幅広いパートナーシップが具体的な数字と契約に結びつき始めたことが明らかになりました。調整後1株利益は前年比10%増。複数の大型案件で確定契約へ進む見通しが示されています。