サンゲツといえば、壁紙をはじめとするインテリア装材業界でトップシェアを誇る企業です。そのルーツは1953年、名古屋で創業者が営んでいた個人商店「山月堂」を株式会社化したこと。 1960年に壁紙販売部門を開設して内装材事業に本格参入し、1970年には社名を「サンゲツ」へ改称。名古屋のショールーム開設(1970年)や東京進出(1972年)を皮切りに全国展開を進め、1996年には株式上場。内装材分野で確固たる地位を確立し、とりわけ壁装材シェアは54%にのぼります。 Finboard 長年にわたり、事業領域と機能の拡大にも努めてきました。自社工場を持たずにメーカー各社から商品を仕入れる「ファブレス経営」の先駆けとして、固定費負担の小さいビジネスモデルを確立。現在は約270社もの仕入先から多彩な内装材を調達し、顧客数も数万件規模にのぼります。
半導体やエレクトロニクス業界では構造変化が進み、製造拠点のグローバル化に伴い企業の為替感応度が高まっています。特に円高(円の価値上昇)の局面では、海外生産比率の高い企業の業績への影響が大きくなります。 こうした中で、自社工場を持たずに製品を展開する「ファブレス企業」が注目を集めています。製造を外部に委託するビジネスモデルは、円高進行時にどのような強みを発揮するのか、本記事ではその構造と代表的な事例について解説します。 ファブレス企業とは?製造を持たずに戦う構造 ファブレス企業とは自社で工場や生産設備を持たず、主に製品の企画・開発・設計に特化して製造自体は外部の専門メーカー(ファウンドリなど)に委託する企業のことを指します。