F5 Networks, Inc.【FFIV】

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「クラウドファースト」の常識が崩れ始めた?F5決算が映す3つの構造変化

「クラウドファースト」の常識が崩れ始めた?F5決算が映す3つの構造変化

F5は、米シアトルに本社を置くアプリケーションデリバリー・セキュリティ企業です。主力製品「BIG-IP」をはじめ、Webのアクセスを制御するロードバランサー(ADC)の分野で約30年の歴史を持ちます。 近年はWAF(Webアプリケーションファイアウォール)やAPI保護などセキュリティ領域を拡大。オンプレミスとクラウドをまたぐ「ハイブリッドマルチクラウド」を単一プラットフォームで支える戦略を掲げています。世界の重要アプリケーションの「玄関口」に位置する存在といえます。 そのF5が2026年4〜6月期決算を発表しました。売上高は前年比11%増の8.65億ドル、うち製品売上は同19%増と、8四半期連続の2桁成長を記録。2026年9月期通期の売上成長見通しを従来の7〜8%から9〜10%へ引き上げています。好決算そのもの以上に注目したいのは、経営陣が語った市場の変化です。

成熟企業とみられたF5が再加速、AIとセキュリティが押し上げる構図

成熟企業とみられたF5が再加速、AIとセキュリティが押し上げる構図

AIの普及は、企業のIT基盤に新しい負荷をかけています。攻撃はAIによって高度化し、アプリ同士やAIモデルとのデータのやり取りも急増。その通信の流れに関わる企業の一つが、米国のF5 Networks(以下、F5)です。 F5を一言で表現すると、アプリケーションを「届けて、守る」基盤を提供する会社。長らく成熟したネットワーク機器の企業とみられてきました。ところが足元では成長が加速しています。 直近の四半期は売上が二桁で伸び、製品売上は7四半期連続の二桁成長となりました。会社は通期の見通しも引き上げています。これが構造的な転換なのか、一時的な需要なのかが市場の論点です。本稿では、まずF5がどんな会社かを押さえたうえで、直近の決算説明で語られた論点を整理します。