シェブロン、Microsoftに電気を売る——送電網を待てないAIの選択
中東情勢の緊迫で原油市場が揺れるなか、米石油大手シェブロンが2026年4〜6月期決算を発表しました。調整後利益は120億ドルと前四半期から急拡大し、生産量は四半期として過去2番目の水準に達しました。脱炭素の逆風が語られてきた石油メジャーにとって、追い風の強さが際立つ3カ月となりました。
マイク・ワース会長兼CEOは「一貫した戦略、資本規律、そして強い実行力が成果を導いた」と総括します。構造的なコスト削減は目標を予定より半年早く達成し、買収したHessとの統合効果も前倒しで刈り取りが進みました。有事の市況だけに頼らない足腰が、数字の土台にあります。
決算と並んで市場の関心を集めたのが、石油とは別の「商品」です。同社は6月、Microsoftと20年間にわたる電力供給契約を締結しました。テキサス州西部の資源地帯で、データセンター向けの電力事業が次の柱として輪郭を持ち始めています。