Celestica、OpenAI自社チップの「黒衣」だった——売上62%増、来年はさらに加速
電子機器の受託製造(EMS)を手がけるカナダのCelesticaが、2026年4〜6月期決算を発表しました。売上高は47億ドルと前年比62%増に達し、利益は売上を上回る勢いで伸びています。他社製品を組み立てる「薄利の裏方」という業界の通念とは、かけ離れた内容です。
ロブ・マイオニスCEOは決算説明会で「事業全体で、持続的かつ加速する勢いを目にし続けている」と述べました。実際、同社は通期見通しを再度引き上げたうえ、2027年についても踏み込んだ発言を残しています。
注目は業績だけではありません。かねて名前が伏せられてきた大口顧客の正体が、この日初めて明かされました。生成AIブームの主役が自社チップという勝負手を打つ裏側で、無名のカナダ企業が重要な役割を担っていたことになります。
なぜ薄利のはずの裏方に、これほどの需要が集まるのか。世界的な部品不足のさなかに、なぜ来年の成長加速まで言い切れるのか。経営陣が説明会で語った言葉には、AI特需の意外な流れ着き先が映し出されていました。